東大の医学論文に不正疑惑? 生活習慣病関連の基礎研究・4研究室

医学論文に不正疑惑

 

「東大の医学系4研究室が報告した論文、11本にねつ造や改ざんがある、研究不正の疑いがある」と、匿名の告発文が、大学本部や文部科学省、関連学会に届いているという。

論文は、生活習慣病関連の基礎研究だという。

 

論文のグラフなどが不自然すぎて、基になったデーターがあるかどうか疑わしいという。

天下の東大がねぇ!? 

かつて、安田講堂落城事件を身を以て経験した筆者は、様々な思いが交錯して感無量である。

と言っても、別に実際に闘争に関わったわけではなく、大学に入れてもらえず、喫茶店でテレビで落城を眺めていたのであるが。

安田講堂に立て籠もった学生たちと学生たちをあそこまで怒らせた大学幹部が教育者の任務を放棄して機動隊の出動を要請したので、遂に自分の大学が叩きつぶされるのを、なすすべもなく見ていたのである。

だが、あれによって東大は変わると大いに期待した。教授たちは、天下の東大というおぞましい思想を脱ぎ捨ててくれるだろうと期待した。何年も経って、期待した私たちがバカだったと思い知らされた。

 

今、世界での東大のランキング順位は43位だそうである。

もっとも、この順位付け、何を基準にして査定しているのか、極めて疑わしいので、あまり信じるわけにはいかないが、ただ、東大の値打ちは、昔からそんなに高くはなかったのである。ただ、日本人が勝手に東大は「すごい大学だ」と、誰かに思い込まされて受験戦争に拍車をかけられて、若者たちの青春が泥まみれにされただけかも知れない。

現在、受験戦争で血道を上げているのは、韓国と北朝鮮かも知れない。

 

さて、実際に論文を見たわけではないので、申し訳ないが、「さもありなん」というのが直感的感想である。

 

何故? メディアに顔を売っている生活習慣病関連の「自称専門家」先生方が、テレビで数々の意見を述べているからである。

あれこれを、1日〜〜グラム食べろ、このサプリメントを摂れ、このように運動しろ等々、好い加減な指南をして、健康不安を抱えている中年層の人々を迷わせているのを、苦々しい思いでいるからである。

 

生活習慣病・サプリメント花盛り

 

生物的寿命と健康寿命との間に数年以上の差があり、それが今の日本の大問題である。年を取ると体のあちこちが痛んできて、なかなか健康に生きることができない。健康不安を抱えている中年以降の人々は、健康に良いというウソと真の入り交じった噂話に飛びついて、様々なことを試みる。このような大勢の人々は、テレビの健康番組の餌食、数々のサプリメントを売り出している各種会社の餌食、そして、それらにテレビや会社にえさを与える「えせ学者たち」の餌食になっている。

 

マスコミに出てくる「研究者・学者」たちが全部「えせ」だと言うつもりはないが、しかしながら、サプリメントを売り込んでいる人々は問題である。また、食生活をねじ曲げて、ニンニクを幾つ食べれば健康になるとか、そういうたぐいの宣伝をする人々は、生物、生命科学を知らない人々、えせ科学者である。一人、二人の例を取り上げて、〜十万人に当てはめようとする思想は、科学とは無縁の代物である。

 

そのような領域において、ウソのデーターをでっち上げて、それに踊らされる一般の人々こそ、いい面の皮である。このようなことを徹底的に調べて、厳しく対処して貰いたいものである。

 

生物医学系の学術論文・ほぼすべてに再現性が認められない?

 

米スタンフォード大学の研究チームによると、世界で2000〜14年に発表された生物医学系の論文から無作為に抽出した441本中、実験データを伴う268本について精査したところ、再現実験に必要なすべての手順や条件を公表している論文は、実にたった1本だけだったという。

 

生データを紹介している論文はゼロ、生データの取り寄せ方法を示した論文もたった1本、研究資金の出処の記録が51.7%だけ、等、科学研究論文とは言えない論文ばかりだったという。

 

科学者の端くれとして、筆者はこの調査結果には疑義を感じざるを得ない。

本当に、無作為に抽出したのか? 研究論文を掲載する科学雑誌もピンキリである。ろくでもない雑誌をマゼコゼニしたのではないのか。まともな科学雑誌に関して調査したら、どうなるのだろうか?調査をしたのがスタンフォードだからと言って、信頼するわけにはいかないのである。このような調査の難しさを周知している人々が行ったのであろうか?


いずれまた、諸方面から調査結果が出てくるだろうから、それを待ちたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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地球に似た惑星発見:太陽系から40兆キロメートル先(地球の円周の10億倍先)

忙中閑

 

随分長い間、ブログにご無沙汰した。執筆や講演や講義の準備で頭が疲れ果てたとき、ほっと一息ついてブログを書くが、その時間さえ取れなかった。思うことや、心に去来することで、書き留めてひとときを楽しみたいことは山とあるが、ただ忙しかった。

 

近くにいる人は、「よほど忙しいのね」と察してくれる。遠くにいる人は、病気ではないかと気遣ってくれる。ありがたいことである。

 

それで、一息つくことにした。

 

新しい惑星発見

 

新しい惑星が発見され、惑星プロキシマbと命名されたようである。太陽系から約4光年先にあるという。4光年と言われると、つい鼻の先のような気がするから奇妙である。ちなみに「光年」という単位は時間の単位ではなく、距離の単位であるからご用心。1光年は地球の円周(4万キロメートル)の実に2億5千倍である。すなわち、10の13乗キロメートル、40兆キロメートルである。ともあれ、遙か彼方である。

 

この惑星、恒星プロキシマ・ケンタウリを約11日で公転しており、重さは地球の1.3倍以上で、地球に似た惑星であるとのことまでは観測結果らしい。そして、恒星からの距離が近く、X線が地球の400倍に当たるということも、現時点での観測結果らしい。

 

だが、ニュースのその後の記述は、すべて、ある特別な思想・哲学に基づいて構築した「かも知れない」話で、すべて根拠のない推測、ある期待を込めた夢物語である。

 

「かも知れない」夢物語

 

1.惑星プロキシマbがプロキシマ・ケンタウリを周回しているイメージ図が描かれている。

2.惑星プロキシマb、岩石で覆われ、実に美しい地表イメージ図。

3.この星では水分が生まれ、現在も残っているかも知れない。水があるということは、即、生命に繋がるという錯覚である。

4.地表温度は、液体の水が存在できる範囲だろう。

5.この惑星に大気があるか、生命が存在するかの調査をするという。

 

この広い宇宙のどこかに、地球外生命体、希望的には知的生命体が存在するはずであるという、根拠のない空想を人類は膨らませてきた。かの有名なカール・セーガン(天文学者)は、地球外の知的生命体、すなわち宇宙人の存在を信じて、宇宙に向けてメッセージを発信した。

 

研究者の夢は素晴らしい。しかし、この「かも」が、いつの間にか「である」に見事に変身してしまう例を、人々はあまりにも数多く見せられてきた。SFと現実が交錯して、しっかり事実を見ることができない人々、特に若者を迷路に入り込ませているのではないだろうか。ポケモンGOに夢中になって、人にぶつかったり、車にひかれたり、プラットホームから転落したり、挙げ句の果てには人を轢き殺してしまったりしているのも、延長線上の出来事である。

 

おとぎ話も良い、SFも楽しい。しかし、目が覚めているはずの研究者は、一般大衆を迷わせないで貰いたいものだと思う。

 

 

 

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STAP細胞(35) 小保方氏のホームページ・・STAP細胞の存在を信じて、彼女の希望

小保方氏のホームページが英語で書かれていることに反発を感じた人がいるようなので、どのような意図で始められたかを紹介する。

彼女が英語でホームページを作成したのは、当然のことだと思う。彼女は、この領域の科学者を読者として期待しているのである。そして、希望的には彼女のプロトコールを精査して、追試をしっかりして欲しいと思っているのである。

日本語で書けば、この分野の専門家は読まないだろう。言葉は悪いが、野次馬が読むだけになるだろう。彼女はそのような人々を読者として期待しているわけではないと、・・・少なくとも文面からはそのように理解できる。

 

彼女はやっぱり、STAP細胞の存在を信じている。

とすれば、何故、論文引き下げに同意したのだろう?

 

ホームページの序文では、まずSTAP細胞論文で引き起こしたことに関して、謝罪している。続けて不注意な間違いのために起こしたことに関して、「科学者として」恥ずかしいと思うと書いている。

 

そして、このホームページを開く理由を、次のように記述している。

科学者の世界に情報を提供して、STAP細胞を生成できるという証拠を確かめてほしいこと。従って、他の研究者がSTAP細胞を造ることが出来ると思っているので、自分のプロトコールを隠さず、そのまま提供する。

 

彼女は今以て、この出来事のために精神的にも肉体的にも治療を受けているが、情報提供は少しずつ出来ると思うということ。

 

STAP細胞の研究が進んで、科学研究の最先端において正しい評価を受ける日が来ることを願い、その時には大きな益がもたらされると、肯定的に文を結んでいる。

 

このホームページは以下のアドレスで開ける。

「STAPー望みのページ」という名称である。

 

http://stap-hope-page.com/

 

 

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セミの長い一生:長い年月を地中に過ごし、成虫になったら1ヶ月

セミの変態と最後の羽化

 

庭のあちこちにポコポコと穴があき、セミが長い地中生活を終えて地上に出てきて、ささやかに夏の訪れを告げる。地中から出てきて、旅立ちの最後の段階、羽化の場を木の幹や木の葉に定めて静かに待つ。夜遅く、あるいは朝、羽化が完了して飛び立った後の抜け殻がいっぱい幹に取り付き、木の葉にぶら下がっている。写真は木の幹に逆さまにしがみついている抜け殻であるが、この接着力は相当強く、ちょっと払ったくらいではびくともしない。

 

驚いたことに、土から離れている石の門柱を羽化の場に定める個体がいるということで、それも風変わりな個体や、道に迷った個体ということではないらしく、かなり数が多い。地中から出てきて、地面を這ってわざわざ石の門柱まで辿り着いて、そして、今度は石の門柱を這って上っていくのは、かなり大変な労働である。しかし、相当多くの個体が敢えてこの行動を取るのはどういうことだろう?

 

筆者が今の家に居を定めてから四半世紀、その頃、セミが羽化する時期に庭の穴は無数にあいた。そして、セミの声は「セミ時雨」などという生やさしい言葉で表現できるようなものではなかった。耳をつんざく勢いで「これはたまらん」と、思ったくらいであった。

 

そして、8月中旬を過ぎると、柔らかな「ツクツクボーシ、ツクツクボーシ」と秋の訪れの近いことを、さわやかに伝えてくれる。これが夏の風物詩の一つであった。

 

ところが、自然破壊の進んでいることの象徴のように、年を経るに従って穴の数が減ってきて、セミの鳴き声も耳をつんざくほどの勢いが年々なくなってきている(写真はアブラゼミ)。また、ツクツクボウシが我が家の樹に来なくなり、家の周辺で聴かなくなって数年になるが、都市部からいなくなったのか、筆者の住まいの近辺でだけいなくなったのかわからない。

 

創造主の叡智がきらめく生物

 

このような小さな生き物にも創造主が祝福を与えて、それぞれに特別な姿と形、そして絶妙な機能を与えて創造されたことを紹介し考察する原稿を数日前に書き終えた。マルコーシュ出版発行の「ハーザー」誌に、「創造と福音」という全体の構想の下に、3年近く続けて書かせて頂いている。天地万物の創造に始まり、2016年9月号にはセミのような小さな動物の精巧な造りを通常の教科書の視点ではなく、偉大な企画の下に創造された生き物として紹介している。

 

セミはセミとして、蝶は蝶として、トンボはトンボとして、それぞれが特別に企画して創造されたこと、いのちのすばらしさを伝えている。ハーザー誌は、1年遅れくらいで筆者のウェブサイトに公開しているので、それを参照して頂くと万物の創造に関して詳細に紹介している。

 

羽化の成功と失敗

 

昨夜、犬を散歩に連れて行こうとしたところ、例によって門柱に止って羽化が始まっている個体を発見した。すでに白い羽が出始めていて、じっと見つめていると動いている。少しずつ、少しずつ羽が広がって行っている。その速度は意外に速い。ふと、そばのキンモクセイの木を見ると、その葉でも別のいのちが羽化の終了間近の個体がいた。すでに羽は茶色に色が変化している。それをじっと見つめていたが、こちらの個体は、どうも動きがなく、いのちの息吹が感じられない。

 

それをそのままおいて、取り敢えず犬を散歩に連れ出した。

 

帰ってきて二匹のセミがどうなっているのか見てみると、僅かの時間に白い羽はさらに長くなり、そして、まだ少しずつ伸びて行っている。それからまだ暫く見ていると、羽は九分通り伸びたのかなと思われるまで伸びてきたが、それでも羽の色は白いままであったので、成虫として飛び立つにはまだ時間が必要だと思われた。写真は羽化が完了して、抜け殻を残して飛び立つ寸前のセミである。

 

一方、完全に羽が出てしまい、色も成体の茶色に変わっていた方の個体は、まだ何の変化も見られない。暗い中ではあるが、じっと見続けていても一向に動いている気配がない。どうも、羽化に失敗してしまったのかな、という気配であった。

 

セミの羽化の過程など滅多に見ることが出来ないので、それから30分ほども観察し続けたが、この個体には変化が見られなかった。

 

翌朝、つまり今朝、もう一度この2匹の行く末を確認した。

白い羽が出つつあった個体は、抜け殻が残されていて、羽化が無事に完了して飛び立ったと思われる。今聞こえるセミの声は、そのうちの1匹かな?

一方、もう一つの個体は、ほとんど羽化が終了し、飛び立つ寸前に何かが起こって、結局、羽化に失敗したのであろう。死んだセミが抜け殻にくっついた形で残っていた。

 

セミの一生は長いか、短いか?

 

セミは地中で長い年月を過ごした後で、羽化した後、楽しそうに鳴くのは1ヶ月足らず。ということで、セミの一生はこの1ヶ月に過ぎず、長い年月を地中で堪え忍んだのに、やっと地上に出てきたと思ったらすぐ死んでしまうような哀れないのちだと一般には思われている。しかし、セミの一生は、果たして僅か1ヶ月足らずなのであろうか? セミはその種に拠るが、数年から十数年間、地中で生きている。その長い年月をどのように考えるのか? 

外へ出てきて生きている期間だけがセミの生涯だと考えるから、地中での年月を考えの中に入れないから、哀れを催すのではないだろうか? しかし、セミの生涯は、地中で始まり延々と生き続けた後に外に出てきて、生涯の最後を鳴いて過ごして、そして次世代を残すのである。

 

セミの生涯に哀れを催すことはなく、このような祝福されたいのちを創造主に頂いたのである。

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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安田講堂事件47年:大人の理不尽に、怒り、行動することを知っていた若者たち

世界で、昔の若者は大人の理不尽に怒った!

 

泥沼化したベトナム戦争にアメリカで反対運動が起こり、フランスでも学生たちが蜂起(5月革命)した。このベトナム戦争に駆り出されるアメリカの若者たちにとって、ベトナム戦争は自分たちの問題であった。実際、ベトナムからの帰還兵の多くが、精神に異常を来したほどの異常な戦争であったようである。

 

日本でも、ベトナム戦争反対、安保条約反対といういわゆる政治的な学生運動が激しくなったが、一方でその域を抜け出し、自分たちの生活の問題、大学の自治の問題で立ち上がったので、一部の学生の運動ではなくなり、大勢の学生全体の問題になった。こうして学生たちの大人に対する不信感、怒りが日本中の大学で爆発した。その究極に安田講堂事件が起こった。

 

安田講堂事件に至るまで

 

医学部の学生は、卒業後1年間は研修医として無給で奴隷のように働かなければならず、その後の学生たちの将来を教授たちが握っており、教授に逆らうことは生活を失うことであった。大学という城は、特に医学部は、「白い巨塔」以上の魔物であったのである。

 

よく考えたら、筆者が所属していた理学部も、基本的には同じだったのであるが、理学部学生にはその自覚はあまりなかったという気がする。大学院生は、無給どころか授業料を支払って労働者として働いていたのである。ただ、「論文の著者にして上げるよ」、やり通せば「修士号」、そして究極の「博士号」というニンジンを鼻先にぶら下げられていたという客観的な状況を把握していなかったのかも知れない。もっとも、話にきく医学部のように組織や教授による峻烈な締め付けはなかった。

 

権力者たちは、学生たちが命令に従わないことに怒った。政府は弱者を締め付ける権力であるということは大勢が知っている。しかし、学生を教え、導く立場の総長が、さっさと警察力を導入したことに学生たちは怒った。当時の大河内東大総長が機動隊を導入して大学を武力制圧しようとした。このけしからん行動は、学生たちの怒りに油を注ぐことになった。安田講堂の占拠は、話し合いの場から総長が逃げ出してしまったことに始まったのであり、学生たちが理不尽にも安田講堂を占拠したのではなく、総長が話し合いを拒んだことに拠るのである。数々の理不尽は、大学側の行動にあるのである。

 

安田講堂事件

 

安田講堂事件全体は、医学部がそもそもの始まりであったし、理系の学生は、このような運動の先頭を切るだけの能力がないので、他学部の力ある学生たちの後ろをついていくだけである。まして、当時大学院博士課程の筆者たちは、ただ、「あれよ!あれよ!」と見ていた無力な立場であった。そして、最後に大量の機動隊が入ってきて、東大の安田講堂が戦場と化した日、筆者たちは大学に入れてもらえなかった。貧乏な大学院生は、洗濯機やテレビなどという結構なものを下宿に持ってはいない。夜中まで営業している喫茶店に居座って、自分たちの大学が戦場と化していく姿をただ呆然と見ているしかなかった。

 

その年、入学試験は中止になった。高校3年生や予備校生や、その親たちは、「自分たちはすでに東大に入って、将来はエリートとして生きる道を与えられているから、こうして暴れ回って後輩の行く手を阻むのはけしからん」と言った。しかし、この運動の指揮者は、実は東大生ではなかったと聞いている。このような運動の指揮を執るにはエリートはあまり役に立たないので、近隣の大学の運動家が指導者としてやってきて東大生はむしろそれに従った形で、一緒に主力部隊として安田講堂に立てこもったようである。

 

物理的には、多くの校舎がボロボロになった。分けても安田講堂は見る影もなく破壊され尽くした。しかし、破壊されたのはこのような物理的な構造体だけである。本部機能も失った。多くの情報も失った。しかし!

 

安田講堂事件で失ったもの

 

「東大でなければ大学ではない」と心の中でうそぶいていた人々、「東大を出て、大学教授への道を突っ走り、あるいは官僚になり、あるいは一流企業に入り、出世街道まっしぐら」という東大流の世界観、権力を振りかざして弱い者いじめをしていた人々の世界観は大きく変わるだろうと淡い期待をしていたが、完全に裏切られた。

東大のエリートは頭が固い。そもそも頭が固いからこの事件が起こったのである。

 

運動に全力投入し、国家権力によって逮捕されたのは、安田講堂だけでも377人だという。それ以外の建物に立てこもった学生たちを加えれば、400人を越えるだろう大量の逮捕者が出た。その人々の人生は変わっただろうし、実は、どうやら悪くはならず、吹っ切れて豊かな人生を歩いてきた人々も大勢いるようである。

このような運動に積極的に携わった人々を筆者は知らないが、当時、理学部と言えども大学の制度改革には頭を悩ませていたのである。そんな小波の中にいた人々も大なり小なり、その人生観は影響を受けた。そして、予定していた道を大幅に変更した人々もいたのである。

 

あの後、連合赤軍による旅客機ハイジャック事件が起こったり、様々な暴力的な運動が起こったりして、安田講堂事件に集約されたかつての若者の「目的意識、夢」は、どうやら雲散霧消してしまったのだろうか? 

そして、あれから47年。北朝鮮に逃れ出た連合赤軍の人々も、人生の終わり近くになって、望郷の念ひとしきりだそうである。北朝鮮でどのような生活を送っているかについてちらほらと伝わってくるが、彼らは、自分たちのしでかした若い日の過ちに歯ぎしりしているのだろう。

 

大学改革を目指して全力を尽くして闘争したが、結果的に実を結ばなかった。勝利者のいない闘いであった。

運動が実を結ばなかった結果として世の中にもたらしたもの、それは、今の若者が現状に妥協するようになっていないかということである。なるようにしかならない、一生懸命に闘っても何も得ることがないのなら、「長いものに巻かれた方がまし」と思っていないだろうか? 

選挙権の年齢が引き下げられたが、若者の投票率の低さは目を覆うばかりである。選挙に行っても「得することは何もない」みたいなあきらめムードを持って、現実に流される生き様は、若者ではない。

 

安田講堂事件にまで至った当時の若者たちは、現状に飽き足らず、常に上を向いて改善しようと喘いでいたのではないだろうか。それこそが若者の生き様である。昔の若者である筆者は、今の若者に若さを持って欲しいと思う。肉体は若いだろうけれど、若さは肉体ではない。精神の若さを獲得して欲しいと切に願う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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STAP細胞 (34) 理研は陰湿な大人のいじめの温床か?

陰湿な大人のいじめ 

 

 *バス会社の信じられないいじめによって、一人の運転手が「殺された」(公的には自殺であるが)事件が報じられた。そのエッセンスを紹介したので、上の「いじめ」をクリックして読んで頂けたらと思う。

 *理研は組織を護り、理研の幹部を護るためにスケープゴートを設定して、徹底的にいじめ抜いたらしいことがどうやら事実だったらしい。バスの運転手を殺したと同じような陰湿ないじめが、理研にあったようである。公に発表される報道では決して分からない裏話が、笹井氏を殺し(自殺であるが)、小保方氏を今以て鬱状態に押し込めている原因であるらしい。

 *学校での子どもたちのいじめ問題を、子どもの問題としてしたり顔で論じている「知識人たち」は、子どもは大人の背中を見て真似をしているに過ぎないことを自覚しているのだろうか?

 

 *一段落したのだろうと思っていたSTAP細胞であるが、新しい展開が次々公になってきたので、又継続して書き続けなければならないと思わせられている。

 *小保方氏が自身で再現実験をしたが、STAP細胞が出来なかったという一件、そして、論文引き下げに小保方氏も不承不承であっても賛成したという一件、にはとんでもない裏話があったようである。

 *小保方氏を護るための組織があるらしいことを筆者は最近初めて知って、自分の不明を恥じ入っている。どういう組織かは分からないが、その人々が発表していることをじっくり読んでみようと思っている。

 

理研の組織

 *あれだけ大変な事態を経験していながら、理研は本格的な組織変革が行われなかったようである。空恐ろしい巨大な組織で、どうも自浄作用を持っていないらしい。

 *STAP細胞は無い、小保方氏がねつ造したと決めつけた理研。イギリスで、アメリカで、STAP細胞の存在を肯定する論文や特許が発表された今、彼らは何を考えているだろうか? 今のところ何の反応もしていないようである。

 

改めて笹井氏を悼む

 *どのような苦しみを与えられたかは分からないが、それでも、笹井氏が「あの苦難をじっと耐え忍んでいたら・・・」「もう一度、STAP細胞に関して、深く考える機会を与えられたであろうに・・・」と、優秀な一人の科学者の死を改めて悼む。

 *何故、耐えられなかったのだろう? 遺書も、公表されていること以上は知る由も無い。

 

小保方氏のHP

 *小保方氏がHPを日本語ではなく、英語で書いたことを批判する人がいるようであるが、それはピント外れというものだろう。彼女は、主として科学者、特に生物学の分野の人々に語りかけたいのであって、科学者は当然どの国の人であっても、英語は読めるはずだからであって、英語で書いたのは当然のことであろう。ワイドショウを賑わすためのものではないだろうからである。

 

             ******************

 

次回以降に、イギリスとアメリカの論文について、入手可能な範囲、簡単に紹介する。

また、小保方氏のHPについて、また小保方氏を護るための組織の主張、等を紹介する。

 

 

 

 
 

 

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STAP細胞(33) 2年5ヶ月の軌跡の要約 

STAP細胞ブログ記録の総括

 

31回に亘ってSTAP細胞の経緯を追跡してブログに書き続けて、31回の最後を次のように締めくくっている。「やっと第一幕が終わった」と書き、「この事件の本当の意味の主犯は、理研という化け物」ども、弾劾している。今、起こっていることをあたかも予想していたかの如き記述である。

 

さて、31回の結語を、下記にコピーする。

 

          ****************

 

日本中を、いや世界中を引っ掻き回し、日本の恥まみれ・泥まみれにしたSTAP細胞事件は、やっと第一幕が終わった。さて、理研は本当の幕を閉じることが出来るだろうか?

 

小保方が悪い、笹井が悪いと思っていたら、日本は汚辱にまみれたままになってしまう。この事件の本当の意味の主犯は、理研という化け物であり、そこに蠢く幹部の「エライ」人々である。彼らに踊らされた小保方、笹井両氏は共犯者であると同時に、被害者でさえある。

 

あなたは自分の悪に拠り頼み、「私を見る者はない」と言う。あなたの知恵と知識、これがあなたを迷わせた。だから、あなたは心の中で言う。「私だけは特別だ。」(イザヤ書47:10)

 

人の心には多くの計画がある。しかし主のはかりことだけが成る。(箴言19:21)


           ******************

 

STAP細胞、記録のタイトルと要約

 

第1回・2月1日:細胞生物学の歴史を愚弄?

第2回・3月15日:関係者たちの理解しがたい対応・著者たち、他施設の専門家たち

 *科学界、理研のゴミを掃除して欲しい。共同研究者たちは小保方氏をスケープゴートにして自分は逃げてしまいたいのが本音か?

 

第3回・3月20日:著者 / 共同研究者たちの責任・他施設の専門家たち

 *STAP細胞が本物なら堂々と主張すべし。

 *小保方氏の対応の不適切さ。あまりに幼い。

 *共同研究者の無責任・理研という組織の責任

 *STAP細胞は存在するのか?

 

第4回・4月2日:「発見は間違いない」と小保方氏:訂正論文を提出済み!

第5回・4月4日:実験ノートが3年に2冊? 論文の元の膨大なデーターはどこに?

第6回・4月9日:関係する記事を公式ホームページに公開

第7回・4月11日:存在するのならすべての記録を提出して護る責任がある!

第8回・4月14日:第三者による作製の成功。理研も認識していた!

 

第9回・4月19日:後出しジャンケンで「グー・チョキ・パー」全部を出した指導者

 *笹井氏の会見での主張・・・無責任・安全圏への逃走

  1)論文の不正を見抜ける立場になかった

  2)STAP細胞は仮説、しかし本物とする・・・「君子豹変す」

  3)論文は撤回すべき:上述の見解にも関わらず、論文撤回を支持

 

 *理研が姿勢を正して、まともな研究機関になるよう祈る

 

第10回・5月29日:本当にあるのか? 200回作製に成功したと断言。そのデーターを社会に示す責任

第11回・6月5日:論文撤回に同意した小保方氏! STAP細胞は「無い」と告白したのか?

第12回・6月5日:「オネストエラー」と「悪意のない間違い」・バベルの塔で築かれた聳える言語の壁

 

第13回・7月7日:論文二報を撤回・STAP細胞の存在確認実験に小保方氏参画

 *言われても、言われても、実験ノートを一切公開できなかった小保方氏・・・あの数枚の紙切れを筆者は実験ノートとは見なさない・・・実験ノートはないのだろうと結論せざるを得ない。となると、今彼女が実験に加わってどうなるのだろう?

 

第14回・7月26日:「論文撤回・仕方なかった」が「存在は事実」・小保方氏の発言の本当の意味は?

 *「自分の実験結果に自信があるならば撤回してはならない」と筆者は書いた。「STAP細胞が存在しているという実験結果に自信があるならば・・・」が極めて大きな前提条件であることを何度も強調した。

 *実験科学は、実験結果が正しいという大前提に立って考えるのであって、その前提が崩れたときにはすべてが崩れるのである。時間の経過と共に論文があまりにも好い加減で、もはや科学論文という定義に当てはまり得ないことまで露呈してしまったように見えてしまう。

 

第15回・7月30日:騒動は最悪の幕引きに? 弁護団は科学を軽視しすぎているのではないだろうか?

 *坂道を転げ落ちるように

  ・主要な共同著者たち、すなわち、笹井芳樹氏、若山輝彦氏、チャールズ・バカンティ氏は、最終的には論文の内容をほぼ否定した。

  ・撤回に対して科学的に反論できるデーターや、実験ノートは存在していないようである。

  ・そのために、当然の帰結として論文は信用できないだろう。

  ・理研は小保方氏を見捨て、STAP細胞を見捨てた。

  ・何とか理研の組織を護りたいという思いが強いようである。

  ・学術会議もSTAP細胞の存在をほぼ否定した。

 

 *弁護士団による弁護方針の決定的な間違い

  ・経済力のある方が勝つ。人数の多い方が勝つ。全く力づくで勝ちをもぎ取る世の中のようである。

  ・小保方氏の弁護団は、同じ手法で科学の是非を問う弁護をするつもりだったのではないだろうか? 専門領域に対する尊敬を払わない弁護士であるようである。口先だけで専門性の高い論争を勝ち抜こうとするのは、傲慢であり、無謀にもほどがある。

 

 *小保方氏が、実験記録をろくに取りもしないで勝手に論文を書いたりしたのなら、あるいは万が一にも積極的に本当にデーターをねつ造していたのなら、・・・・科学者ならば、彼女の所に行って彼女が持っている資料を見れば、その実態を見抜くのに大した時間は要らない。あの厖大な論文を書くだけのデーターがあるのかないのか、実験結果が、実験記録があるのか無いのかなど、一目瞭然である。

 

第16回・8月5日:笹井芳樹理研副センター長自殺! 自分自身を赦せなかったのだろうか?

第17回・8月8日:笹井氏の死を悼む。読者のコメント、その1・退避していれば嵐は通り過ぎたのに?

第18回・8月8日:笹井氏の死を悼む・・読者のコメント、その2・小保方氏を気遣う 親ならどうする?

第19回・8月16日:小保方氏を気遣って。読者のコメントに応答。その3・筆者が親なら(1)

 

第20回・8月28日:検証実験でSTAP細胞を作製できず。実験条件を変更して実験する?

 *問題が発覚して以来、実験ノートを開示していないという重大な一件がある。200回も作製したのであれば、200回の実験ノートと、生データーがなければならない。それを開示できないということは、そもそも実験ノートも生データーも無いのではないか、と書いた。

 

第21回・10月11日:博士号の取り消し? 筆者が小保方氏の親ならどうしたか、続編

 *政治家や弁護士の世界は、経済力、何かのコネの力、弁舌が立つかどうか、など本質とは何の関係も無いところで、勝敗が決まることがしばしばあるようである。警察や司法の世界も本来あってはならないことであるが、本質とは無関係なところで白黒の決着がつくことも珍しくないようである。

 

 *しかし、科学の世界はそれでは通用しないのである。原則、黒は黒、白は白、赤は赤であるのが科学の世界である。弁護団に科学者が加わっていないことが決定的だと何度も書いたが、筆者が親ならば自身の仕事をすべて捨てて彼女を「本当に」助けるために弁護団の一員として努めただろう。彼女を助けるとは、黒を白と言いくるめることではなく、間違いは間違いとして認め、改めること。もし、とんでもないことをしたのなら、それも白日の下に曝すこと。そして、彼女が悔い改めて、新しく出発することである。そうしてこそ、彼女は本当の意味で立ち直ることが出来るのである。

 
第22回・12月18日:遂に最悪の結末か? 200回以上成功したと宣言したのはウソだったのか?

第23回・12月21日:犯罪者扱いの実験・検証できず困惑・「大山鳴動して鼠一匹」・真相究明は?

 

第24回・12月25日:小保方氏も作製できなかった・人々に存在を信じさせ、社会を誤誘導した人々

 *世界中に大恥をかいた日本の科学界

 

 *STAP細胞の存在を人々に信じさせ、社会を誤誘導した科学者たち

  ・笹井芳樹・副センター長(故人)

   彼が公に発言したこと、書いたことはすべて、STAP細胞の存在を信じているかの如き言動であった。

   ◆STAP現象そのものはリアルなものだと思っています(3月29日)

   0賚△量簑蠅鮗婪瓩靴晋紂◆屐ES細胞の混入では)説明がつかない」と強調。説明資料を手に、STAP細胞が他の万能細胞では考えられない性質があると説明。(4月16日、記者会見)

   STAP細胞が存在しないと思ったら、共著者にはならなかった。(記者会見)

   小保方氏に宛てた遺書、STAP「実験成功させ、新しい人生を」

    末尾には「絶対にSTAP細胞を再現してください」と、STAP細胞の存在を確信した記述があった。

 

 *研究費をもぎ取らなければならない研究体制のガン

  理研の幹部は、マスコミの前で何回か頭を下げてお終いにしてしまうのであろうか? しかも、彼らは本当の謝罪をしたとは思えないのであるが・・・。どこまでも、悪いのは小保方氏、みたいなニュアンスで形だけのわびに徹しているように思える。

 

 *マスコミの前で他の人を糾弾したり、あるいは謝罪したりしていた理研の幹部たちこそ、今回の不祥事を招いた原因を作った人々であると思う。形ばかりの謝罪ではなく、本気でその罪を白状して自分の血を流さなければ決して改善されないだろう。功成り名遂げた幹部たちが、若い人々を正しい道に導くために、日本の科学の将来を危ういものにしないために、本気で取り組んで貰いたいと思う。

 

 *調査委員会の最終報告書全般について

  ある意味で冗長にも思える「丁寧さ」で記載されている。

 

 *STAP細胞は存在しないと結論

 

第26回・1月6日:小保方氏も認めて論文不正確定・真の原因追及をするべし

 *何回か書いたように一人の可愛い女性を「ヒロイン」にして祭り上げたあの雰囲気、そしてまるで芸能界のアイドルみたいな立ち居振る舞い、衣装・化粧のあり方には、理研というトップの研究所・科学研究の世界も、ここまで成り下がったかと思わされたものである。

 *しかし、真面目に研究が行われ、正直に論文を書いて、世紀の発見であったのなら、当事者がどのような風貌であれ、アイドルであれ、あるいは逆にぐうたらに見えても、ちっとも構わなかった、少なくとも筆者の見解は。

 *ただ、彼女の本気、あるいは周囲の先輩研究者たちの本気が、「科学研究」に打ち込まれていなかったからこそ、このような事態を招いてしまったのである。

 

 *データー解析・結果公表に圧力をかけて阻んだ理研

  遠藤氏、若山氏がこれらのデーターを公表することに理研は圧力をかけて、公表させなかったそうである。また、竹市雅俊センター長は、残存試料などの解析を拒む姿勢を譲らず、理研本部も論文全体の疑義の調査を拒み続けたという。理研は、情報を隠蔽するために全力を投入したようである。
 

 *責任の取り方

  理研が自浄作用を持っていないのなら、外からの力を以てでもきちんと整理し直し、責任を取らせるべきである。行われたと報じられていることでは手ぬるいと考える。本当の責任者が、きちんと責任を取るべきである。

 

第29回・2月6日: 捏造事件と指導者の自殺

第30回・2月13日: 理研の関係者処分・トカゲの尻尾切り

 *小保方氏に対する処分は、「懲戒解雇相当」(すでに退職していたため)という処分であったが、それを「電子メール」で通知したのだそうだ。理研というのは、社会常識のない、礼儀を知らない組織のようである。

 *本当の責任者は処分されず、トカゲのしっぽ切りの処分である。これで幕引きをするつもりらしい。

 

第31回・11月3日:騒動の副作用「博士論文の取り消し」

 

2016年6月末現在 

 *昨年、11月3日に、理研も早稲田大学もすべてを幕引きしたつもりだったのだろう。しかし、青天の霹靂の出来事が起こった。外国では継続して研究が行われていたという事実である。日本は、恥の上塗りをしたようである。

 *改めて調べてみると、理研の化け物ぶりは、思っていたよりももっと悪質であったようである。一方は、黒いと言い、もう一方は白いと言うほどの言い分の相違は、片一方がウソをついているか、あるいは両方ともウソを言っているかである。

 

次回、この点に関して、混沌とした裏側を少し整理してご紹介したいと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

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STAP細胞(32):ハーバード大学で特許申請。ドイツハイデルベルク大学の論文公表

STAP細胞・・・序論

 

STAP細胞について、このブログでは延々31回、様々に書き連ねてきた。2年5ヶ月前、その輝かしい発見の記者会見の直後、2014年2月1日付で、その発見について生物学者としての驚きを書いた。そのすぐ後、とんでもない疑義が持ち上がり、以後、笹井氏の自殺という痛ましい出来事、論文の取り下げ、小保方氏の博士号剥奪など、その時、その時に応答して、実に31回、昨年の11月3日まで書き連ねた。その時に、何とはなく、このままでは終わらないのではないかという漠然とした予感はあったが、彼女の将来を案じて、「しっかり立ち直って、自分が歩むべき道を見いだしてほしいと思う」という記述で稿を閉じている。

 

小保方氏はあまりにも有名になりすぎたので、金儲けをしたい人々が砂糖にたかる蟻の如く群がってきて、彼女を若しかしたら新たにもみくちゃにしているのではないだろうか? ともあれ、彼女は本を1冊出版したらしい。また、かの有名な寂聴氏と対談したらしい。彼女のこのような一つ一つの行動に、理研はピリピリしているようである。

 

日本が小保方氏一人を袋叩きしたのとは対照的に、米国ハーバード大学、ドイツハイデルベルク大学の対応は異なり、研究を続行していたらしい。そして、論文発表、特許申請を行ったことが明らかになった。

 

STAP細胞の特許出願、米ハーバード大学が世界各国で…今後20年間、権利独占も

 

STAP現象の確認に成功、独有力大学が…責任逃れした理研と早稲田大学の責任、問われる

 

彼らの特許の内容、論文の内容を紹介する前に、この2年半ほどの間にSTAP細胞事件に関して、筆者が何を考え、何を書いたかを振り返ってみることにする。

 

STAP細胞事件の記事を振り返る


STAP細胞発見という輝かしい記者会見から1年後、2015年2月に、STAP細胞騒動のまとめを2回に亘って、やや詳細に記載した。また、この時点で、「STAP細胞への道」という内容で、筆者の公式Webサイトに掲載した。さらに、「STAP細胞・ねつ造事件と指導者の自殺」というタイトルでも、この事件を紹介した。

 

STAP細胞のブログのまとめをした後で、理研は関係者の処分を発表した。そして、極めつきに一度与えた博士号を剥奪するという、最後の強烈なパンチを小保方氏に食らわしたのである。

 

小保方氏が反撃を試みているという見方をしている人々もいるようであるが、マスコミでよってたかって、あることないことをでっち上げて、小保方氏一人を悪者にすることによって理研や権力者を守ろうとしたようである。

特に、NHKや大きな新聞社が猛然と彼女に襲いかかって餌食にしてしまったらしい。

風評に乗っかって検証もしないでニュースをばらまくのは、いつものことで、しかも、あたかも事実であるかのごとく正義の御旗を掲げてあくどいことを行うので、政府や権力者に媚びへつらうマスコミは始末に負えない。

 

時間を与えられたときに、この続きを書くことにして、今回はここで締めくくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

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東京都の財布が自分の財布と思った1300万人の「長」と村民の幸せを考えた470人の村の「長」

有能過ぎて、他の人への思いやりを忘れた首長

 

奨学金を受けて大学を卒業したエリート弁護士が、頭がどんなに切れるかということを売りにしてテレビで名前を売り、新しいタイプのアイドル・タレントになった。そして、タレント議員になってさらに名を売り、どんどん自分が「エライ」とうぬぼれるようになったのであろうか? 遂に、東京都知事という巨大な権力を手に入れたタレントは自分の思い通り、わがまま気ままにしても、都庁の職員はすべて自分の命令に従うはずだという恐ろしい錯覚に陥ってしまった。

 

かくて都の財布は自分の財布だと錯覚してしまった。エライ都知事がビジネスクラスでは恥ずかしいという感覚を身につけてしまった。一方、東京都民は厳しい経済生活を強いられており、ある人々は住む場所さえなく、ある人々は生活保護費を「貧困ビジネス」をする悪者に巻き上げられて、強者の餌食になっている。普通の生活をしている人々でさえ、毎日の生活に10円でも倹約しようとして苦労しているのである。それが、エライ都知事が支配しようとしていた一般の都民なのである。

 

ともあれ、都議会は桝添氏を辞めさせることを目的としてしまった。そして、参議院選挙に影響が及ぶことを恐れた自民・公明の両党は、かつて自分たちで彼を担ぎ出した責任を忘れ果ててしまった。間違ったことを目的にしたので、辞職を申し出た途端に、すべてをうやむやにして一目散に参議院選挙に突っ走ったのである。彼のしでかしたことをきちんと報告させる義務が都議会にはあるのであるが、そんなことはどうでも良いのか、あるいはあまり明白にして貰っては困る諸々があるのかも知れない。

 

日本にもいた忠実な公僕

 

つい先日、日本を訪れた大人物、世界一貧しい大統領として有名なウルグアイのムヒカ氏と同様に、公僕という名にふさわしく人々に仕えた村長が、この間退職した。和歌山県北山村、人口たった475人の小さな村の村長である。出張してもランチは学生食堂で1、210円、しかも、これは経費ではないと自腹でまかない、宿泊費の上限は、1泊1万3000円。村民の目線に立って物事に対処すると言う。ランチの1,210円、宿泊費13,000円は、まさしく筆者を含めて、庶民の生活水準である。

 

都民1300万人、何兆円もの予算を動かす首都の知事と、小さな村長を比べることには意味がないという意見がすぐに出てくるだろう。しかし、姿勢の問題、心構えの問題である。自治体の大小は関係ないと、この村長が言うとおりである。

 

言葉だけのきれい事は、桝添さんだけではなく、多くの人々が大声で怒鳴り上げて票を稼ぎ、議員になったり知事になったりしている。しかし、当選したら言ったこととは裏腹に、自分を楽しませることだけを行う。号令だけは誰にでも出来る。

しかし、この村長は、様々なことを実践して、村の発展のために、子どもたちの教育のために、村民の幸せのために身を粉にして働いたようである。

 

精神において、このような指導者をそれぞれの自治体に、国会に、そして総理大臣に選ぶためには、国民が自分の1票を賢く使う知識と知恵を用いなければならない。

 

そろそろ、アイドル・タレント議員、タレント知事には「サヨナラ」しなければならない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「しつけ?」という名目で、小学2年生の7歳の少年を山の中に置き去りにした親

山の中に7歳の少年を置き去り

 

日本中のみならず、世界中が巻き込まれて、あれやこれやの議論が紛糾したこの事件。この少年は親の言いつけをきかず悪さをし続けたので、とうとう車から降ろして山の中に置き去りにしたという。

 

置き去りにして5分後に子供を下ろした場所に戻って見ると、そこにはいなくなっており探したが見つからなかった。こうして子供が迷子になって大騒ぎになったのであるが、警察には5分後と証言しているが、本当に5分だったのかどうか。親に置き去りにされて、子供は車を、すなわち親を追いかけなかったのだろうか? とすると、何故見つからなかったのだろう? また、この年齢の子どもなら親に置き去りにされれば、普通なら立ちすくんで、とても動けないだろう。そして、そこで待っていれば連れ戻しに来てくれると、親を信頼するか、親を追いかけなかった親子の関係に大きな疑問を抱かずにはおれない。

 

ともあれ、少年は行方不明になってしまって、大騒動になってしまった。

 

警察犬が反応せず。両親の証言が二転三転

 

両親は、初めは「山菜採りの途中ではぐれた」と警察に説明したが、車に山菜が全くないことを指摘されると、「人や車に石を投げつけたので、しつけのために車から降ろした。5分後に戻ったときには姿がなかった」と発言を変えたという。また、着ていた洋服も「Tシャツにジーパン」と言っていたのに、途中から「紺色のジャージー」に変わった。

 

はぐれた場所が事実と異なって申告されれば、警察犬が反応しなかったのは当然である。両親が嘘を申告していれば、見つかるわけがない。大々的な捜索活動が繰り広げられたが、全く見つからなかった。

 

6日ぶりに、5キロ離れた自衛隊の演習場で発見された

 

見つけられた少年はそこまで歩いて行ったと証言し、やや衰弱しているものの外傷はなく無事であった。両親の供述が二転三転した不可解な親の行動、捜索が難航した様々な経緯が相俟って色々と調べたのであろうが、事件はあまり明確にならないままに、子どもが無事であったことで事件性はないと警察は最終的に結論して、終止符を打った。


無事に保護されたからよかったけれど、もし何事か起こっていたら、社会全体や警察の対応は全く異なったものになっただろう。

 

山の中に置き去りにする「しつけ」・親を追わなかった親子関係

 

まず、日本の社会での反応は、賛否両論色々噴出したようである。子どもはなかなか言いつけをきかないから、置き去りにしてもしょうがないという見解もあれば、しつけにしてはやりすぎだという見解もある。

 

近頃の子どもは親の言うことなどきかないから、厳しすぎると思われるほどのしつけをしなければならないのだという親の意見も提出されている。確かに、昔のようにいかないのは事実であろうが、7歳の少年が親の手に負えない状況になるのは、親の責任こそが甚大である。

そのような、言うなら歪んだ親子関係にしてしまったのは100%親の責任である。たった7歳の子どもが親の手の指の間からポロポロとこぼれ落ちてしまったのである。親と子どもの間に心の絆が築かれないままに、親は子どもを守る責任を忘れ、子どもは親が守ってくれるという安心感を手に入れないままに7年の歳月が経ってしまったのだろう。

 

アメリカ人の一般的な反応は手厳しい。「子どもを置き去りにしても子どもに恐怖しか与えないので、親の責任を放棄することであり、虐待である。子どもの安全を第一に考えるべきである。」
フランスの反応は、一般的に置き去りを肯定する意見が多いようである。

 

その土地についてよく分かっている時には、「置き去り」という手段もありかなと思わないでもないが、未知の土地、ましてや山の中に7歳の子どもを置き去りにするのは、やはり責任放棄、虐待であると考えざるを得ない。子どもの姿を視界の中に留めて、子どもの安全を確保するのは親の最低限の責任である。

 

そんな親子関係であるから、置き去りにされた子どもは親を信頼できなかったのではないだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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