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サプリメントさま、さま!
  この投稿内容は、CR誌(クリエーション・リサーチ・ジャパン)に連載したものです。



機ツ梗国、日本

 日本は、男女共に平均寿命が世界一を記録した1984年以来、女性は世界一を続けており、男性も上位を維持している。地域別の平均寿命※を見ると、日本では男79.0 歳、女86.2 歳、平均82.7 歳である。(※2005-2010 年の国の平均寿命リスト、Wikipedia)

 ところが、80 歳など夢のまた夢と思っている地域が世界に数多くある。このエッセーの趣旨からは外れるが、世界の平均寿命の推移を少しだけ紹介する。調査対象196 地域の中で、80 歳以上は17 地域、75 歳以上は64地域、約33%の地域で、75 歳以上の長寿である(これは、地域の数であって人数ではない。実は中国やインド、その他、人口の多い国々の平均寿命は、はるかに低い)。ちなみに世界の平均は、男65.4 歳、女69.8 歳、平均67.6 歳である。
 
 一方、40 歳代の短命であるのは16 地域あり、戦争・飢餓・不衛生・通常では防げる伝染病など、寿命という言葉を使うのは不適切な原因によるのだろうと思われる。

供セ爐鵑任い覆ぁ 健康に生きている?

 長寿に祝福されて、日本人は幸せに生きているだろうか? 長生きしたいと思っているだろうか? この質問に対して、相当多くの人々が否定的返事をする。経済的問題、核家族化したための老後の生活の不安、孤独など、大きな社会問題になっていることからも明白である。

 しかし、経済的不安がなく、共に生活する家族がいても、長生きをすることに伴う不安は依然として存在する。心身の衰え、老化の問題である。誰にでも老いは訪れ、死ぬ時が来るが、元気に生き続けて、ある日、ある時、苦しまずに「ポックリ」死ぬというのが、多くの人々の希望のようである。

 時代と共に、医療に対する考え方は大幅に変化した。医学が「進歩」したために、最期の貴重な時を病院でチューブに繋がれて、身も心も自由を束縛されて過ごした後に人生を終えるのが、創造主のみ姿を映された人間の死に様となっている。「愛する家族に看取られて」と、美しい言葉で飾りはするが、美しい実質はそこにはない。

 昨今、このことに注目する人々が増えた。考えが多様化して、様々な死に様を選ぶ人々が出てきた。愛する人に関しては、今まで通りの「看取(みと)り」をしたいと思う人でも、自分自身に関しては、違う道を選びたい人々が増えている。どのようにして老いを美しく生きることができるのか?

掘ヌ漬け日本人

sumpplement_1.jpg 日本人はいつ、何故、どのようにして、こんなに薬好きになってしまったのだろう?少なくとも1960 年代には、すでにどっぷりと薬漬けになっていたように思う。処方箋がなくても、抗生物質を買うことの出来る国だった。筆者が1969 年、渡米する時に「抗生物質だけは持って行かないと、アメリカでは買えないよ」と忠告してくれた友人がいた。薬とは縁のない生活をしていたので、抗生物質をひっさげてアメリカに行こうとは思わなかったことを懐かしく思い出す。

 「悪い所はありません。お風呂に入ってゆっくり休んでください」と医者に言われると、がっかりする人が大勢いるらしい。薬を余り出さない医者は評判が悪く、藪(やぶ)医者呼ばわりをされたりする。こういう人々は、注射をしたら、薬をのんだら病気は治ると信じ切っているのだろう。
 日本の医療事情を十把一絡げに単純化して語ると支障を生じるだろう。しかし、専門家である医者が薬大好きであるようで、薬に大きすぎる信頼を置いていなければ幸いである。
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 薬は、本来二つの顔ー病気を治す薬の顔と副作用の毒の顔ーを持っているので、副作用は避けられない。そしてこの二つの顔が、体の中で戦うのである。

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supplement8 .JPG アダムから時を経て罪が重なって、地球はひびだらけになり、自然災害は増し加わっている。人の体も「生めよ、増えよ」という祝福から離れ、健康に陰りが見られるようになった。このひびだらけの地球と同じである。何とかしなければならないと、浅知恵を働かせた一つが、サプリメントブームである。

 生理学・生化学研究により、一日必要量が算出されている。「鉄分は食品で補えないから鉄製剤を取りなさい。EPA やDHA を必要量摂取するには、鮪(まぐろ)の刺身を9 人前必要。それは不可能だから、カプセル製剤をのみなさい。」それぞれの成分の必要量を摂取するには、カプセルや錠剤を毎日バケツ一杯ほども服用しなければならないことになる。

「人がもし、何かを知っていると思ったら、その人はまだ知らなければならないほどのことも知ってはいないのです。」コリント人への手紙第一 8 章2 節

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sumpplement_4.jpg 高齢化社会になるにつれて、健康指向が社会に拡がり、時を同じくしてサプリメントが「健康に良いよ」という鳴り物入りで日本の市場への侵入に成功した途端、薬に全幅の信頼を置いている日本人は、サプリメントにのめりこんでしまった。

 サプリメントとは、アメリカ合衆国での食品の区分の一つである補助食品(ダイエタリー・サプリメント) の訳語である。狭義には、不足しがちなビタミンやミネラル、アミノ酸など、栄養を補助することや、ハーブなどに含まれる成分の薬効の発揮が目的である食品をさす。ほかにも生薬、酵素、ダイエット食品など様々な種類のサプリメントがある。広義には、人体に与えられる物質という意味で食品以外にも用いられる。

 日本では、狭義のサプリメントは法的に食品に分類される。
1.特定保健用食品。 2.栄養機能食品:12種類のビタミンと5種類のミネラルのいずれかが一定量含まれていること。その栄養素の機能を申請なしに表示できる食品。 3.一般食品:上述以外の食品。効果・効能を書くと薬事法違反。

此ヂ緝重なサプリメント

 スーパーやコンビニに行くと、サプリメントが所狭しと並べられていて、「健康増進」「元気になるよ」と購買意欲をそそっている。その種類は多種多様で、おびただしい数に上るが、そのほんの一部を下に示す。

*ビタミン類 脂溶性: ビタミンA / ビタミンD / ビタミンE等 水溶性: ビタミンB / ビタミンC / ビタミンH等
*ミネラル 鉄 / 亜鉛 / カルシウム / カリウム等
*アミノ酸 チロシン / リジン / トリプトファン等
*必須脂肪酸 αリノレン酸 / アラキドン酸*EPA / DHA  
*ヒアルロン酸 / コラーゲン等
*納豆菌 / ビフィズス菌 / ナットウキナーゼ  
*朝鮮人参 / ゴーヤ / ニンニク

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 私たちの体は、ビタミンやミネラルが不足すると調子が悪くなる。例えば、ビタミンAが不足しているとしよう。皮膚がかさかさになり、夜盲症になったり、免疫低下を起こして感染症に、また発ガンにも繋がる。
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 サプリメントとして、ビタミンA錠剤を安易に服用すると、図のように恐ろしい暴走をする。目眩(めまい)、吐き気、頭痛、肝腫大、骨の痛みと恐ろしい副作用である。

 骨粗鬆(こつそしょう)症予防のために、カルシウムを補いなさい、日光浴をしなさい、ビタミンDを補いなさいと言われた方もおられるだろう。しかし、ビタミンD過剰摂取は、吐き気、下痢、腎臓障害を引き起こす。脂溶性ビタミンによる副作用は相当深刻で、過剰症として知られている。

 ビタミンBやビタミンCのような水に溶けるビタミンなら大丈夫だと言う人もいる。しかし、脂溶性のビタミンほどではないが、体の代謝を乱すという点において、大同小異である。

次ゴ訴薬の副作用

 漢方薬は穏やかに効き、副作用はないという誤解が広がっているのは由々しいことである。体の代謝に何かの作用を及ぼすということは、好ましくない作用もまた現れるということである。

 四肢弛緩性麻痺・心筋障害・肝機能悪化・頻脈・動悸・不眠・胃腸障害等、数多くの副作用が報告されている。
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 サプリメントの問題点を簡単に分類する。
1) 過剰摂取により重篤な副作用を生じるもの。カルシウム、鉄、アラキドン酸など脂肪酸、 EPA、DHA、ヒアルロン酸など。
2) 朝鮮人参やニンニクなどは、大量に食べると、強い毒作用を示す。
3) アミノ酸や水溶性ビタミンなどは余剰分が早晩体外に排泄されるので、副作用は現れにくく、また時間的に遅れることが多い。しかし、体内成分のバランスが崩れ、体内の代謝回転が乱れる。

 パソコン製造工程を想像してみよう。CPUなど様々な部品が適切にメインボードの中に納められ、すべてをまとめて、最後にネジで締める工程になって、ネジが足りないことを発見し、大急ぎでネジを注文した。なんと、段ボール1万箱分が届き、工場の内外にあふれかえって、パソコン製造を中止せざるを得なくなった。工場はネジの支払いをすることも出来ず、遂に破産してしまった。

 ビタミンBが足りないと言って、錠剤を摂取する行動は1万箱、10万箱のネジを仕入れることと類似の行為なのである。アミノ酸はビタミンとは異なり、体を構築するタンパク質や酵素に組み込まれる。大量に摂取することによる弊害はビタミンとは異なる。体全体の代謝反応が統率されて健康が維持されているのだが、ある反応速度だけが急速に著しく促進されると、別の重要なタンパク質が合成されず、代謝全体が乱れてしまう。

 ビタミン剤を摂取してもよい唯一の例外は、遺伝的にビタミンが体内で破壊される疾患の場合で、専門家の指導下において、適切に摂取しなければならない。

4) コラーゲン、ナットウキナーゼなどタンパク質(酵素)は、口から摂取すると高分子のままでは吸収されず、消化管でアミノ酸や小分子に分解されるので、生理作用を発揮することはない。インシュリンは必ず注射しなければならないのもこのためである。

 ペプチド、タンパク質を口から摂取して何かの作用が見られるのは、タンパク質が消化管内で働く場合のみである。
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 生理活性が明らかでない高分子物質など、優れた効果があると喧伝されている物質が相当数ある。化合物として効果が全くないものや、消化管を素通りするだけだったり、体内に入ってから活性を失うものなど、その効果が医学的に確かめられないままに、特定の「薬」や「サプリメント」が有効であると信奉者によって信じられ、広められているものがある。

 何の効能もないはずの物が、何故、効果があると信じられ、民間に広まるのであろうか?実は、効果があるか、ないかを証明するのは、非常に困難なのである。イラストにあるように、本物の薬が効かないことが頻々とあり、逆に偽薬(プラシボ)が効果として認められることも頻度高くあるのである。ただの小麦粉をカプセルに詰めて、「よく効く薬だ」と信じさせると、頭痛や車酔いなどは、10人中6〜7人に効果が現れるのである。薬事法に則って薬として認可されるためには、最後に厳しい何重もの臨床試験のハードルを乗り越えなければならないのも、このためである。

宗シ鮃に生きるように創られた

 「神は人をご自身のかたちとして創造された。神のかたちとして彼を創造し、男と女とに彼らを創造された。神はお造りになったすべてのものを見られた。見よ。それは非常に良かった。」創世記1 章27 〜 31 節

 人は創造主の尊いお姿に似せて造られたものであり、創造の初めには完璧であった。病気も老いも知らず、心も健全で、死なないものとして創造された。そして、当初は健康に生きるための完全な食物として植物を与えられたのである。

 創造された体については、詳細は不明であるが、体を造っている骨格や主要臓器や構成成分は脂質、タンパク質が主であり、糖質(炭水化物)、ビタミン、ミネラル、その他が体内代謝回転において重要な役割を果たしていた。与えられた食物で、すべてが過不足なく満たされたのである。

 人の体は全身が統御下に、つまり互いに密接で複雑なネットワークを形成している。体内代謝・生化学反応に関わる酵素、ホルモンや数々の生体物質、ビタミンの濃度は、ある一定の適切なバランスが保たれることにより、健康が維持されるのである。

 体は生きている、つまり動いており、一瞬たりとも完全に静止することはない。体の中には自律神経系が張り巡らされており、自動的に体が健康に守られる機能を主が備えられたのである。眠っている時でも一定の安全な体温に保たれて、心臓をはじめ、腎臓・肝臓・膵臓(すいぞう)・膀胱(ぼうこう) ・血管、すなわち全身が統率されて美しい調和を保つように動いている。一つの構成成分が僅かに変化すると、それは短時間で全身に伝播して、正常値に全体が保たれる方向に新たな調和が生み出される。
 食物以外に濃縮した化合物を外から摂取すると、それが少量の場合は、体は豊かな復元力を与えられているので、全身は正常な状態に復元する方向に働く。それが、大量である場合、体内バランスを崩してしまうので、健康に悪影響をもたらすことになる。健康に生きることができるようにと、主が創られた体であることを、まず信じるべきなのである。

「あなたがたは知らないのか。自分のからだは、神から受けて自分の内に宿っている聖霊の宮であって、あなたがたは、もはや自分自身のものではないのである。」コリント人への手紙第一6 章19 節(口語訳)
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