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STAP細胞 (3) 著者/共同研究者たちの責任・他施設の専門家たち
「近い将来ノーベル賞だ」と世界中で拍手喝采を以て迎えられたSTAP細胞発見は、ちょっと影が差すと、あっという間に凄まじいバッシングに曝されることになった。人の心の移ろいやすいこと、そして無責任な有象無象が負のエネルギーを蓄えて餌食を待ち構えているような恐ろしい日本の国になっていることを、再確認することになったのは嘆かわしいことであった。何かを知っていて拍手喝采するわけでないと同様、問題を理解して非難しているわけではないのである。

STAP細胞が本物なら堂々と主張すべし。科学研究を歪めないで!

驚き、感激、祝福、拍手、そんなものの入り交じった明るい気持ちで世紀の大発見を歓迎した筆者は、その後の大騒動に正直やりきれない思いをしている。生物学者であるだけにこの発見は「生物細胞学の歴史を愚弄するのか!」と叱責をしたくなった審査員の心情はいやと言うほど理解出来た。それくらい生物学者にとってはあるはずのない、青天の霹靂の発見であったのである。しかし、だからこそ、この若い女性研究者の快挙に嬉しく思ったし、じっくりと腰を据えて研究を進めて欲しいと思っていた。

今、事態は急転直下、事態は目まぐるしく動き、状況は悪くなる一方で、・・・・先の見えない暗闇へ時々刻々突入していくかの如くに見える。おおやけになる情報からしか何かを知ることは不可能であるが、そこから見えてくる世界は抜き差しならぬ深刻さが日々増してきているようである。一体、本当は何があったのか? 明らかに時間差のある発言ではあるが、全くの部外者である筆者が、マスコミに顔を出す人々とは異なった視点から、今回の出来事を整理してみたい。ちなみに本日は3月20日(木)、状況がどんどん変化しているので、日時を明らかにしておいた方が良いだろう。このような流動的な出来事の中で、マスコミ情報から知る以外には本当は何が起こったのか知る由もないが、一度は脚光を浴びた可愛らしすぎる若い研究者を、餌食にしないで欲しい、潰さないで欲しいと、秘かに祈っている。

理研の調査委員会の中間報告は、「論文を撤回するべし」という、筆者としては信じられない見解が語られ、現在、研究室は閉じられ、彼女は自宅待機の状態、そして心神耗弱状態であるようである。

問題点

問題とされていること: STAP細胞が生じて泳いでいる写真は加工していないか? STAP細胞を培養して出来たと説明している胎盤の画像が、別の実験で得られた胎盤の画像と同じではないか? O席犬遼槝世任呂覆い、実験方法を説明した補足部分10行以上が、他人の論文をコピーして張り付けていること DNAの電気泳動の画像で、一部データーを切り貼りして、実験結果の画像を加工している ジΦ羲衙,竜述と実験手順が相違 STAP細胞と関係のない彼女自身の博士論文のデーター3枚をそっくり流用していること。

そして、今のところ、他の研究施設でSTAP細胞が作れない、すなわち再現性がないと主張されていることが極めて重大で、STAP細胞の存在に関して疑義を湧き起こさせている問題である。

間違いだらけで的外れのバッシングは掃いて捨てるほどあるが、そういう悪態はたいして問題ではない。しかし、いわゆる「有識者」、あるいは新聞やテレビなどの「科学担当者」「科学ジャーナリスト」という人々、すなわち科学の領域に関して耳学問による広い知識を持ち、広報する術を持っている人々・・・しかし、研究の実際については知らないので、特に実験科学の領域に関しては具体性を欠く抽象的なものにならざるを得ない・・・このような人々の、様々な見解はピント外れで相当気になる。人々に正しいことを教えているという建前でテレビや新聞その他で彼らの見解を広めて、見せかけ上はこの世の有象無象の人々とは違うのだよという仮面を被って、実は最も愚劣なバッシングを上手に語って、社会を誘導する意見として広がるからである。

筆者の見解

この発見は生物学者がびっくり仰天する出来事であったという認識が、小保方氏にも他の共同研究者にも、もしかしたら無かったのではないだろうか? 生物学の基礎的な知識がしっかりと築かれており、それが血となり肉となって生きているものの本質をしっかりと捉えていたならば・・・。さらに、最初に論文を投稿した時に「あなたは細胞生物学の歴史を愚弄するのか」という叱責に真剣に耳を傾けていたならば、このような醜態を全世界に曝さなくて済んだのではないだろうか? 科学研究の問題として起こっているこの出来事に関して、外野の生物学者として疑問と思われることなどを記してみる。

(1) 筆者の初めの感想
 
赤ちゃん研究者の段階で身に付けたはずの、様々な幼すぎる間違いをどうしてしたのだろうか?

写真の切り貼りは、間違ってしたとは言えないはずであり、すぐにばれるようなことをなぜしたのだろう? 誰も読まないような下らない論文なら、ばれないままに時が経ってしまったかも知れないが、ちょっとした論文であれば実験科学はあっという間にばれてしまうのである。考古学とは性質を異にする。してはいけないと知らなかったなどという申し訳は成り立たない。

共同研究者、特に先輩研究者たちは何をしていたのだろう? 一緒に研究したのではなかったのか?

捏造だと騒ぎ立てていたが、まさか、捏造はないだろう。実は、今以て捏造はしなかったと信じたいと願っている。

ズ童柔がないと、幾つもの施設からクレームが付いたが、「彼らはきちんと追試をしたのだろうか?」


追試とは、実験材料・方法・条件などをそっくりそのまま採用して、実験を繰り返すことであるのに、材料を変えたり、実験条件に「自我を主張して、少し手を入れたり」していたようである。そのような実験を追試とは言わない。例えば、用いたマウスの系統・・・専門的で恐縮だが、マウスと言っても遺伝的に様々であり、それぞれ性質が異なるので研究者は厳密に系統を認識して、同じ系統の、時には名目上は同じ系統でもブリーダーが異なると小さな相違点が見られることがあるので、同じ業者から購入して実験をするほど慎重である。まして、原著ではリンパ球を用いたのに、いきなり体細胞で試して成功しないから再現性がないなどとと言うのは論外である。

(2) 小保方氏の対応の不適切さ

余りに幼い: 他人の論文をコピーしてはならないと知らなかった? データーを修正したり、切り貼りしたりしてはいけないと知らなかった? 自分のデーターであっても、使い回しをしてはならないと知らなかった?
このような研究のイロハは、卒業実験に始まり研究生活1年生の時に学び、ただの知識以上に体得しておくべきことである。彼女は優れた環境で育てられたのではなかったのかと思わずにはおられない。

今、大学や研究施設がどのような教育をしているのか筆者は全く知らないが、こういう極めて初歩的なことは、実は一々教科書を読んで、あるいは講義を聴いて教わることではなくて、言うならランチの時、コーヒータイム、その他諸々の遊び、休憩の雑談の中で知らず知らずに学んでしまうのである。研究者の井戸端会議は、他の世界の井戸端会議とは全く異質で、それぞれの研究課題とは直接関係の無いお喋りをするが、専門外の科学の世界の知識、新しい発見、発展、ニュースが話題になることが多い。そうした会話中に、各人を養う栄養分がたっぷり含まれているのである。研究者の世界は技や知識・知恵を先輩から盗み取るものだと、筆者は今でも思っている。研究室の中で自分の「師匠」と決めた先輩諸氏の持っている良いもの、自分にとって栄養になるものを、相手が知らない間に会得するので「盗む」というのである。それは技術であったり、知識であったり、哲学であったり様々である。わざわざ教えてくださいと言って、相手に時間を取って貰って教わることは実はまれである。

「幼い」ということで、お喋りを一言。彼女が割烹着で実験していたことが、非常に好意的に報じられて、筆者は「困るな!」と眉をひそめていた。割烹着は台所で調理するのに適切な上着として作られたものであり、危険がいっぱいであり、異物の混入を避けなければならない実験室で着る衣服ではない。胸元が大きく開いており、しかも背中は無防備である。

昔々、ある朝出勤すると、女性研究員たちが全員「変な」お揃いの「実験着」を来ていた。普通のおなじみの白衣ではなく、腰でキュッと絞ったスタイリッシュな色物の着衣である。普通の白衣は不格好なので着たくないと彼女たちにねだられて、男性の研究所長が許可を与えたとのことであった。実験着の目的・機能を何と考えているのかと筆者は唖然としたが、そのようなものを許可するわけにはいかないと止めさせた。そもそも何のために白衣を着るのかを、改めて女性たちに説き聞かせたことを、ふと思い出した。あの白い実験着は静かな実験をしている時には良いが、裾がスカートのように広がっているため行動が制限されるので、体をかなり動かさなければならない「労働」の場合には不適切である。

原著はうんざりするほどの膨大なデーターが掲載されていて、専門外の人には読むのが煩わしいほどである。そして、そのデーターは、それぞれ、たった一度の実験結果であったはずはなく、何度も、何度も、追試をして、その中で代表的な一つの画像を論文に採用したはずである。

したがって、電気泳動の写真にしても、その他重要な細胞の写真類は数多く撮影して持っているはずであり、すぐにそれを公表して、一番重要なこと、STAP細胞の存在への疑念、捏造疑惑を直ちに晴らすべきであった。どうやら今以てそれがなされていないようなのは何故か?整理の悪い人であるという批判が出ているようであるが、それにしても、である。実験ノートには、実験の年月日、実験を行った場所、必要であれば一緒に行動した人の名前、その他諸々の、機械的にというか、ルーティーンに当然記述しておくべきことがある。ノートを辿れば、簡単に資料は出て来て然るべきである。この大発見のいのちが燃え尽きようとしている時に、そのデーターの信憑性を確保するための行動を取らないでどうするつもりだろう。一番大切なことをしないで、論文の書き方のまずさ、コピーを張り付けただろう、使い回しをしただろうと責め立てられて、そのことに心を砕かれ足を取られて転んでしまったのであろうか?


今、もみくちゃにされて精神的にも、又物理的にも研究室に出ることが出来ない段階では困難なことであるだろうが、最初にするべきことだったのである。周囲の人々が支えて彼女にこのことをする力を与えてあげて欲しい。今、遅くなってしまったけれども、それでもやるべきである。

彼女が研究者として、キチンとした実験をして間違いなくSTAP細胞を手に入れていたのなら、堂々とそれを主張すべきである。論文の書き方は本当にずさんで、どうしようもないところがあったので、それは誠実に詫びるべきである。しかし捏造などとんでもないことであり、きちんと実験結果があるのであれば、その点に関しては、堂々としていれば良いのである。科学研究の結果までねじ曲がりそうな行動は、間違ってもしてはならない。

直ちに、重だった共同研究者と共にデモ実験をするべきであった。何日かかる実験であるのか筆者には解らないが、終始行動を共にして、どこにも疑念を差し挟む余地を与えないで、まず、共同研究者によって追試が成功しなければならなかった。この件は、下に今一度、述べる。

(3) 共同研究者の無責任・理研という組織の責任

STAP細胞は生物学的常識を突き破ったものであるという認識がなかったのだろうか?

すなわち、世紀の大発見であること、世界中がびっくり仰天するだろうと思わなかったのだろうか? 繰り返して引用するが、「生物細胞学の数十年の歴史を愚弄するのか!」という審査員の叱責を受けているのである。こんなに非常識な論文を、大きな顔をして"Nature"に発表しようとしていることを、遅ればせではあるがこの時点で当然認識されたはずである。どこからつつかれても重要な壁は崩せないようにするべきであったと思わなかったのだろうか? ちょっと突かれただけで、こんなにもボロが出て来てしまうような論文を、大物の先輩研究者たちは共著者として発表したことを、どう思っているのだろう?

共同研究者は著者として全責任を負うのだという科学者としての常識を欠如していると思わないではおれない。

「小保方さんと一緒に実験すると出来たのが一人ですると出来なかった」とか、逆風が吹き始めると、共同研究者の責任を放棄して、全責任が彼女にあって自分には責任がないみたいな態度は理解出来ない。

実験科学は、技術力が相当大きく左右する側面があることを、生物学者の一人としてやはり言わないではおれない。昔々、筆者が研究者1年生だった頃、ある一人の教授は非常に実験技術が優れていて、他の人が追試しても絶対に成功しないということを聞いたことがある。捏造していたのか?そうではなかった。その後、多分数年後、他の人々にも出来るようになったのである。同じ実験を同じ研究者がしても、いつも同じ出来映えとはいかない。まして、実験者が変わると天と地の差が出てくることも稀では無い。技術の差は、時にはある人には可能で、他の人には不可能なこともあり、特にその技術が開発された当初はかなり頻々とそうである。クローン動物も、再現性が確認されるまで10年近くの歳月が必要であったようである。研究以外でも、様々な技術の世界での職人技は、他の人には技術習得が非常に難しいようである。

STAP細胞作成にはそれほどの難しい「奥の手」があるのかも知れない。簡単にできるというのが「売り」だったのではないかと非難するには当たらない。彼女にとっては簡単だったかも知れない。しかし、微妙な「コツ」があったのかも知れない。
共著者として論文に名を連ねている彼女の先輩研究者たちは、そもそも何をしていたのだろう? 研究の背骨の部分は一緒に実験をするのが当たり前なのである。その当たり前のことをしなかったのか?これほど大変な発見でなくても、これは当然のことであり、まして何度も言うように、非常識な発見であったのであるから、もろに一緒に研究作業に携わっていてこそ、共著者の資格が出来るのである。そもそも、出発点から無責任極まるという気がする。

だが、こういう事態に立ち至ってしまった。再現性がないと他の人々が騒ぎ出した時に、この人々はすべてのことを後回しにして、彼女と一緒に実験すべきであった。自分たちのそれまでの無責任行動を恥じ入り、「大発見」を全身全霊を掛けて再確認する行動を取るべきであった。現在、そうしているという報告がされていないので、していないのだろうという前提に立っているが・・・・もしかしたら、秘かにしているのだろうか?しかし、彼女が自宅にいるのでは、出来るはずはない。

遅すぎるという気がするが、それでも 今からでも行うべきである。それとも、あれは嘘であった、捏造であったと思っているのであろうか?組織ぐるみで捏造したわけではないだろう。政治や行政の嘘とは訳が違う。実験科学の世界は、誤魔化して世渡りできる世界ではない。そんなことは、もとより承知の人々である。共著者としての最低限の責任を果たして欲しいと思う。彼女を処罰することが、科学の世界をここまで泥だらけにした責任の後始末であるなどと、錯覚していなければ幸いである。

理研という組織

「小保方さんの立場も理解できる」と同情の声も上がっているようである。だから行ったことが赦されるということではないが、しかし、手厳しい状況が理研の組織の中に鬱積しているようである。
http://www.news-postseven.com/archives/20140317_246403.html

研究者が「特許申請を急がされることへの焦り」「特許申請をしてしまうと、何が何でも学術論文を発表しなければならないと圧力がかかる」「掲載誌に出せ、出せとせがまれた」、そして「他の研究者の嫉妬」があったという。

所長や副所長という幹部は圧力を掛ける方なので、下で喘いでいる研究者の苦しみは一向に理解出来ないのかも知れない。このような論文が出てしまったということの最終的な大きな責任は彼ら幹部にある。そして一人の有能な若い科学者を塗炭の苦しみの中に貶めて、潰してしまおうとする行動を取り続けているように見えるのは残念である。若い人を潰してしまう組織、その幹部たちはマスコミで形だけ頭を下げたらそれで済むのであろうが、小保方氏は一生の問題なのである。

(4) いわゆる追試。再現性がないと騒ぐけれど。

何人の人が、あるいは幾つの研究施設で追試が行われたかは分からないが、次々と「出来ない」という強い語調の発表が行われた。しかし、どうしてなのか知らないが、本当の意味での追試は行われていないようである。追試実験で何故自己主張をしなければならないのか分からないが、実験条件を原著とは様々に変更して行った末に、再現性がないというのは論外である。
再現性に関して、この領域の研究者はもう少し謙虚になって、原著の方法に寸分違わない方法で、すなわち本当の追試を試みるべきである。出来なければ、彼女の所に行って教わって、確認作業をするべきである。どんな特別なコツがあるのか、彼女が言葉に出来ないコツがあるのかも知れない。法医学と同じで、出来ないと言うのはとことん慎重でなければならないのである。

(5)STAP細胞は存在するのか

マスコミはバッシングを加熱させれば、それで商売が成り立つようである。そして、その愚かなマスコミの尻馬に乗るさらに愚かな人々が、余りにも大勢いる。その中でも、いわゆる有識者とか専門家とかという看板をぶら下げている人々は持ち上げられるので、大喜びでこのお祭り騒ぎに乗っかるので、最もたちが悪い。こうして、彼女の私生活まで暴き出そうとする悪辣卑劣なマスコミ人には、人間としての心が無いように思われる。

ある人は、「仮説の段階、UFOと同じレベルである。科学的にSTAP細胞があるとは全く言えない」と唾をはきかけ、違う問題であるUFOと同レベルで論じようとしている。

共著者の1人で理研の丹羽氏は、外部の研究者からSTAP細胞が作れないという批判があるので、詳細な作製手順書をまとめたようである。

また、12日までに共同通信などの取材に応じて「STAP細胞ができたという根幹は揺るがない」と述べた。一連の指摘について問題点を認めた上で、「(STAP細胞が)科学的に正しいかどうかは別の問題だ」と強調し、STAP細胞の作製は、事実だと訴えた。外部の研究者がまだSTAP細胞の作製を再現できていない点には、「実験のそれぞれの段階で時間がかかる」と説明し、再現には数カ月かかるとの見通しを示した。2014/03/12 19:07 【共同通信】 http://www.47news.jp/CN/201403/CN2014031201001964.html

論文は撤回すべきではない! STAP細胞を作製したのなら

この小論を「本物なら堂々と主張すべき」という主張で始め、最後に「STAP細胞を作製したのなら、論文は撤回するな」という同じ論点で締めくくる。すなわち、論文の本質が損なわれていないなら、何故撤回する必要があるのかということである。確かに、論文はずさんに書かれていたことが明らかになった。しかし、STAP細胞が存在しないとか、捏造したとかいうことではないのである、少なくとも現時点では。

しかし、小保方氏は心神耗弱状態に陥らされている・・・・理研の人々の責任は大きい・・・・何故、彼女をしっかり支えることが出来ないのだ。「引き下げますか」という問いかけをされて、「いやです」とは返事できなくて、か細い声で「はい」と返事をしたという悲しい報告を聞かされた。そして、上司たち、先輩たちもこぞって撤回することに賛成しているという。米国のバカンティ教授だけが、反対しているようである。全く、どういうつもりであろう。まだ取り下げる必要はないと、筆者は考える。確かに、問題含みの論文ではあるが、マスコミや有象無象が大喜びであら探しをしたが、本質に迫ってはいない。本質をずれたところであら探しをして、そこに欠点を見出すと本質はそっちのけで重箱の隅にくっついた餡を爪楊枝でつついて喜んでいる。重箱の真ん中には、ちゃんとしたぼた餅があっても、それには目もくれないで。

中部大学の武田教授は、同趣旨の主張をしているまれな人である。
「アメリカでは論文が不出来でも、そこに新しいことや価値のあることがあれば通る。日本の論文審査はどんなに良いデータがあっても欠点があると罵倒される」と指摘。また、「論文は科学技術であり、技術には著作権もない」「今回の小保方騒動は変だ」と指摘している。
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-2021.html

捏造したことが事実ということになれば、すなわちSTAP細胞の存在が否定されたら、その時点で初めて撤回をするべきなのである。

マスコミは、年中餌食を探している。嬉しそうな話題があれば、善人の顔を作って日本中を扇動して回る。そして、負のエネルギーを常に溢れかえるほど蓄え込んでいて、そのエネルギーのはけ口を探し回っている。餌食になって滅びてしまう犠牲者がどれほど出ているか、マスコミ自身がじっくり考えてみるべきである。今回、小保方氏が張り巡らされた網に余りにも見事に引っかかってしまった。そして、驚いたことに、優秀な理研の指導者たちが喜んで自らをこの悪魔の餌食として捧げ、しかも、科学の成果をも餌食として差し出したのである。

終わりに

「今日1日だけ頑張ろう。それで駄目ならやめよう!」と励んできたという小保方氏に深く感動した。「夜眠れないで泣き明かした」と言うのを聞いて、筆者は「私は一度も泣き明かしたことはなかったなぁ、彼女ほど真剣でなかったのか、彼女ほど難しい課題に取り組んでいなかったのか、あるいは彼女はただの泣き虫なのか」などと思った。
そして、彼女をいとおしく思い、大きく育って欲しいと願った。

今、この事態に立ち至って、心神耗弱状態になるまで彼女を追い詰めた理研の上司たち、共著者たちの冷たい眼差しが飛んでくるような気がしてならない。彼女の間違いは叱責に値する。しかし、叱り続けて、痛んだ心を抱きしめてあげなければ彼女は潰れてしまう。家族の支えも大切ではあるが、しかし本当の意味での力にはなり得ない。共同研究者こそが彼女を支えなければならない、立ち直るための杖を与えなければならない。どうか、そういう温かい心を持って欲しいと思う。

さて、一人のクリスチャン科学者としての筆者は、この事態が起こってから祈り続けている。この痛みを本当に癒してくださるのはイエス・キリストである。彼女の居住地に住まいする牧者は、彼女に声を掛けてあげて欲しい。この人生の一大事に、本当の愛に包まれ、救いを得てすっくと立ち上がることが出来ますようにと、切に祈っている。

22:50 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark
Comment
はじめまして。失礼ですが私はあなたのことを全く存じ上げておらず,たまたま小保方さんのマスコミ報道が筋からずれたところで議論されているので,そのことに憤りを感じ,真実に迫った意見を適当に検索し,ここにたどり着きました。
今の日本はおかしなマスコミのせいで一億総バッシング!あなたや武田さんの正当な意見が多くの人々に届くと,このことだけではなく,他のことについても,正しいものの見方が理解され,利己的自己中心的意見が陰を潜め,正義をもった意見がでてくるのではにだろうか。
あなたのブログを読んで,世の中にはまだまだ立派な方がいるものあdと安心しました。
Posted by: やすだ |at: 2014/04/03 11:52 PM








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