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一冊の本、一本のペンが世界を変える・教育が唯一の解決策と訴えるマララさん

マララさん: サハロフ賞を受賞

 タリバンを批判するブログを書いて脚光を浴びたマララさんは、2012年10月、スクールバス内で頭部や首を撃たれ瀕死の重傷を負ったが、奇跡的に一命を取り留めた。彼女の勇気ある言動は広く認められて、1988年から始まった欧州議会主催のサハロフ賞を受賞した。サハロフ賞とは人権と思想の自由を守るために献身的な活動をした個人や団体を称える賞で、ネルソン・マンデラやアウンサンスーチーが受賞している。そして、2014年ノーベル平和賞を受賞することになって世界中に覚えられることになった。

写真は、2013年、フランス・ストラスブールでサハロフ賞授賞式の様子である(Wikipedia)


平等な教育・人権のために一緒に闘う仲間

 マララさんと一緒にいて重傷を負ったカイナト・アフマドさん(16)も、女性はきちんとした教育を受けるべきだという考えをおおやけに表明している。「女子の教育は男子の教育より大事です。男子はどんな仕事でもできるけれど、女子はそうはいかないから。安心して暮らすためにも、女子は恥ずかしくない仕事を持たなければならない。『教育を受けるという使命を忘れないで』と女の子たちに言いたい」とカイナトさんは語った。女子の教育を否定するタリバーンに反旗を翻したことを今も後悔していない。「神の思し召しがあれば、私は勉強を続けます」と述べた。マララさんだけではなく、不当な暴力的差別に気が付いた少女たちは、教育を受ける権利と自由の為に命がけで闘っているのである。「タリバンは私たち人間を恐れている。仮に私が命を失ったとしても、教育を受ける権利の尊さに比べたら、たいしたことではない」「家に閉じ込められて料理をし、子供を産むような人生は嫌だった。学校に通えるのは素晴らしいことと伝えたい」。
 
 
 マララさんは、ノーベル賞受賞に際し、「私にとってノーベル賞がゴールではなく、平和が訪れ、全ての子供が教育を受けられることがゴールだ」と語った。また、
BBCのインタビューで、「タリバーンは、イスラム教の名を悪用している」と語り、「殺人や拷問やむち打ちは、イスラム教の教えに完全に反する」と訴えた。「パキスタンとインド、そして異なる宗教を持つ人々も、私たちは皆人間としてお互いを尊敬すべきです。肌の色や言語、宗教は問題ではありません。私たちは人類について考え、対話すべきです。私たちは子供たちの命、女性の命、全ての人類の命のために闘わなければなりません。」
写真は、
2013年11月、ホワイトハウスでオバマ大統領一家と会談 (Wikipedia)

 子どもたちを正しく育てる教育をしていない国々は、残念ながら世界中に数多くある。教育をしていないならまだしも、あろうことか国を挙げて子どもたちに、そして国民全体に人間同士、また多民族・多国民への憎しみを植え付けている国の指導者たち、弱いものを経済的に、また武力を以て虐げ、支配することを国民に教えている国の指導者たち、こういう国々では恐ろしい教育をすることに異常なほどに熱心である。マララさんたちが、命をかけて子どもたちへの正しい教育、分けても女性の教育を主張する所以である。

 マララさんは子どもたちに呼びかけている、「世界中の子供たちに言いたいのです。自分の人生のために立ち上がってほしい。他の人のために生きるのではなく、自分の人生のために世界の全ての子供たちに立ち上がってほしい。」
そして、女性たちには、「
女性は単なる母でも、姉妹でも、妻でもありません。自分自身であるべきです。男の子と同様に自分の人生を持てることを認識すべきです。私の弟たちは、私が(有名になって)良く扱われているのに、自分たちの扱いは良くないと思っているようですが……。」と語る。

 子どもを生むこと、母になることという、女性に与えられた大きな祝福を喜べないという事態が生じているのである。女性が人としての尊厳を踏みにじられて、自立して一人の人として、自由に生きることを拒まれている国であるから、創造主に頂いた祝福までもがねじ曲げられてしまうのである。
 ・・・・ちなみに、日本でもこれほどではないが、女性が自立した人間としての尊厳を奪われ、様々な束縛の中で喘いでいるのは事実である。女性を蔑視する発言が、国会で声高に堂々と発言される国である。ましてや、それ以外の地域と場所で、様々な形で差別的発言、差別的取り扱いを受けているのである。マララさんの叫びは、日本の人々への呼びかけと捉える必要があるのではないだろうか。


 

一冊の本、一本のペンが世界を変える。教育が唯一の解決策

 マララさんの叫びと希望
 今回の賞は私だけのものではありません。教育を望みながら忘れ去られたままの子どもたち、平和を望みながら脅かされている子どもたち、変化を求めながら声を上げられない子どもたちへの賞なのです。

 

 「過激主義者は本とペンを恐れている」と指摘し、「1本のペンと1冊の本で世界を変えることができる。教育こそが唯一の答えだ」と強調した。「私は、全ての子どもたちが質の高い教育を受けられることを望み、女性が平等な権利を持つことを望み、そして世界の隅々までが平和であることを願う、熱心で頑固な人間でしかありません。」
  

 子ども時代を工場で過ごすのはもう終わりにしましょう。少女が児童婚を強いられるのはもう終わりにしましょう。罪のない子どもたちが戦争で命を失うのはもう終わりにしましょう。学校に行けない子どもたちを見るのはもう終わりにしましょう。

 このようなことは、もう私たちで最後にしましょう。

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