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学校は教育機関である使命を忘れたのか? いじめによる自殺を看過・放置した学校 
中一生徒のいじめによる自殺・・・また!

昨年、2014年秋、中学一年の男子生徒がいじめを苦にして自殺した。
保護者からの再三の訴えにも拘わらず、学校は然るべき処置を怠り、堪えきれなかった子どもは遂に自殺した。
こういうことが起こった後の学校や教育委員会は、「いじめはなかったと理解しています」というような無責任発言を繰り返すことが多い。この時も、学校は自殺一年後の今まで事態を明らかにしなかった。だが、今、その実態が明らかにされつつある。

自殺に至る一連の経緯

全てマスコミで報じられているので、よく知られていることであろうが、一応一連の出来事を簡単にここに紹介する。

昨年4-5月から、この男子生徒に対するいじめが執拗に行われ、どんどんひどくなっていった。
仲間はずれ、見下すような言葉、消しゴムのカスをぶつける、「変態!」などと暴言をぶつけられ、いじめられ、泣いていた姿を教師も見ていた。不登校になり、保護者から相談を受けて加害者を指導し、学年集会を開いた。ところが、「ちくった」と、更なるいじめの原因になったという。

昨年秋、「転校したい」と親に訴え、その後自殺した。
自殺という事態を受けて、第三者委員会に調査を依頼、今年六月末に調査結果を答申、市教委が男子生徒の保護者に謝罪し、そして、今、8月21日に市教委が男子生徒の自殺を公表したのである。

いじめられて心をズタズタにされた子どもへの学校の対応

学校、あるいは教育委員会が、いじめを然るべく処理する能力を持っていないことは何度も問題になっているが、解決に向かっている気配は一向にない。教育委員会は自分たちの組織や権威・権力を守ろうとするのだろう。学校もまた、文科省や教育委員会など、巨大な組織の権力の下でうごめいて息も絶え絶えの状態にあるのだろう。そして個々の教師たちは、ピラミッド式の序列の下で汲々として生きていて、子どもたちの知的・情緒的・道徳性を高めるための教育をし、本気で子どもたちの心に寄り添おうとする教師が仮にいても潰されてしまうような学校なのだろう。

現場の教師たちが厳しい試練の中にあることは充分推察できる。ピラミッドの底辺で足搔いているとしても、このいじめの輪の中に教師が一枚も二枚も噛んでいるとしたら同情の余地はない。そして、教師が時にはいじめを先導したりさえする実例を筆者は知っている。教師がいじめの旗振りをすると、最もたちの悪いものになる。当然のこととして教師は基準であり、正義であるという建て前だからである。いじめは当然正義を行うという裏書きを得て、どんどんエスカレートするのである。

いじめ問題はどんどん陰湿になり、相手の体も心もボロボロに傷つけないと気が済まないという所へまで、人の心は落ちぶれてしまっている。誰か一人をスケープゴートにして、その犠牲者を守ろうとするとあっという間に自分がスケープゴートにされてしまうという。しかも、助けて上げようとした相手は見事に豹変して、率先していじめ派に寝返ってしまう。この集団心理はしばしば支配者に悪用されており、第二次大戦のナチスの恐怖政治、日本でも太平洋戦争に向かった時代、隣組制度はまさしくこの構図であり、自分の周囲に常にスパイが目を光らせている時代を人々は生きていた。自分や家族がナチスに、あるいは憲兵に虐待されないように敢えてスパイ活動をして、敢えて密告さえ行った人々の悲しさがあった。

いじめをした子どもたちの不健康な心

いじめをする子どもたちは、大人から悪者として扱われる。人々の単純な心は、白か黒かという、まるでヤクザのような対応しか出来ないようである。まず、子どものいじめは起こってはいないと宣言して、事実を隠そうとする。ばれると、いじめをする側の子どもは悪者、そして苛められる側の子どもは弱虫というレッテルを貼る。

本当は、いじめをする側の子どもは一方的な悪者ではなく、弱いからいじめをするという側面があるだろう。そして、苛められる側の子どもも必ずしも弱虫ではない。どちらも弱さや痛みを抱え、必死で生きている人間なのである。そして、多分いじめをする側の子どもたちの方が本当は遙かに弱く、心に堪え難い痛みと闇を抱えていることもしばしばだろう。

表面に出てくる犠牲者、助けを提供されなければならない子どもは、苛められる側の子どもであると世間は認識しているようである。もちろんそれは事実であり重要なことであるが、苛める側の子どもへも本質的な救いの手を差し伸べなければ、社会として立ち直れない。

陰湿で暴力的になり続けるいじめ

いじめは別に今に始まったことではない。昔から洋の東西を問わず、学校でも、様々な職業の場でも、老若男女、大人も、こどもも、人の集まる所どこででも大なり小なりいじめは常にあったし、今もある。ただ、昨今のいじめは、どんどん陰湿に悪辣になってきているのは、学校だけではない。その他の様々な幅広い領域においても同様な現象が起こっており、人と人との関係が傷つき、人を信じず、人を大切にする思いが薄れてきている。

世界中の人々が殺伐となって、人と人とが憎み合い痛めつけ合っている。そのような争いの絶えない社会が当たり前だと受けとめられるような社会に成り果てつつある。この70年間、日本は表向き戦争には巻き込まれていない。しかし、平和だと思い込まされているだけであり、人々の心は戦争状態のまま荒んでいる。

規範を失った社会

何が正しくて何が間違っているのか、人はどのように振る舞うべきか、どのように考えるべきか等々、人々が生きるべき規範が失われてしまった。日本人はそもそも穏やかな民族で争いを好まない性質を持っている。人であるから争いは絶えず起こってはいるが、それでも基本的に従順な民族である。個人であっても集団であっても良くも悪くも権力の前に跪き、従ってしまう。

日本には長い歴史の中で築かれてきた宗教的な規範がある。天皇を大祭司とする神道を頂点として、仏教は人生の最期を世話する葬式・埋葬を担い、儒教は生活規範を定める教えを担い、地蔵尊やその他八百万の偶像を拝む民間信仰などが、渾然一体として訳の分からない宗教の雰囲気が争いを避けて平和を保ってきた。・・・ちなみに、日本の道徳的教えは、聖書を起源とする者がかなり数多くある。
そして、これらが社会全体の安定を保ってきた。雑多な基準を雑多なままに、まぁええか、という日本的柔軟性が作動して、何でも受け容れるいわゆる「協調性」を発揮してきた。しかし今、不安定なバランスが総崩れしてしまった日本は、正直どうして良いか解らなくなっているのではないだろうか。どこへ戻っていけば良いのか、分からないのである。

縋るべき正しい基準: 聖書

アメリカやヨーロッパの社会は日本より先に荒れ狂い、深く傷ついてしまったように思う。そして、今もなお、世界中の人々の心は荒れ狂ったままで、正道に戻る気配は見えない。しかし、人々がふと目を覚ます時が来たら、戻るべき正しい原点に気が付くだろうと思われる。西洋社会はキリスト信仰に裏打ちされた土壌が長い歴史の中でしっかりと築かれており、道を逸れても一時的な道草であり、戻ってくる正しい基準を備えている社会である。雲散霧消することはない。

聖書の基準は、まず「愛」である。自分を創ってくださった全知全能の絶対なる創造主への愛、そして、相互の愛である。そして、日本人には理解出来ない領域である、絶対なる創造主の基準に立った「正義」である。その創造主の基準に立って、いかに生きるべきか、いかに振る舞うべきか、いかに考えるべきかなど、全てのことに関して正しい指針を人々に与えているのである。したがって、聖書の基準に従えば、幸わせになるという約束が聖書のあちこちに書かれているのである。

わたしは、あなたがたに悟りを与え、行くべき道を教えよう。わたしはあなたがたに目を留めて、助言を与えよう(詩篇32:8)

気をつけて、私が命じるこれらのすべてのことばに聞き従いなさい。それは、あなたの神、主がよいと見、正しいと見られることをあなたが行い、あなたも後の子孫も永久にしあわせになるためである。(申命記12:28)

 








 
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