対局中にしばしば席を離れた三浦九段を出場停止処分にした日本将棋連盟は、結局、不正をした証拠が見つからず、谷川会長の辞任というお粗末な幕引きを発表した。
事件が起こったのは昨年秋、その時の三浦九段の行動の説明や、申し開きが・・・・テレビ会見では今ひとつ明快ではなかったような気がしている。
電子頭脳は、まず、西欧のチェスには勝っていたし、碁も人が負けるようになっていた。そして、将棋も上位の人々が負け始めていたのである。そういう時代であるから、電子機器は対局前にロッカーに預け、対局中の使用は禁止されていた。それなのに対局中に人に注目されるほど座を離れたということは、疑念を持たれても仕方がない。
しかも、納得のいく説明がなかったための処分を連盟が下したのだろうと思っていた。
この件を書いたときに上げたことわざをもう一度以下にコピーする。
「瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず」という麗しいことわざがある。ちなみにこれは「かでんにくつをいれず、りかにかんむりをたださず」と読み、瓜の畑で膝を屈めて靴を履き直すと、瓜を盗むのではないかと疑われる。また李(すもも)の木の下で冠を被り直すと、すももを盗むのではないかと疑われる。だから、疑われるような行動をするなという戒めである。
不正を働いた証拠など見つかるはずはない。
お粗末な顛末となった。谷川会長の記者会見は、まことに歯切れの悪い発言であったし、顔を上げないで語っていたのは、「本当は・・・」という思いがあったのか、なかったのか? あるいはいつも顔をちゃんと上げない人なのか? 昔、羽生善治がすべてのタイトルを獲得して七冠王になったときに、「来年もこのままでは、我々がだらしがなさ過ぎる」みたいな発言をしたが、谷川氏は前を向いていたような記憶があるが・・・・
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