電車内で、レストランで、赤ちゃんや子どもが泣いたり、騒いだりする場面に遭遇した経験は多くの人が持っているだろう。
赤ちゃんや子どもを連れている保護者の対応は、いくら泣こうとわめこうと騒ごうと気にもしない人、子どもをやたらと叱りつける人、脅す人、周囲の人の目を気にしておろおろする人等々、様々である。
それで、赤ちゃんが泣いておろおろする保護者のために、「赤ちゃん 泣いてもいいよ」という心優しいステッカーを考え出した人がいる。
確かに、時には赤ちゃんが何故泣くのか分からないこともあるだろう。だが、この世の悪知恵を無意識下に注ぎ込まれてしまった子どもたちはともかくとして、赤ちゃんは単純に泣く理由があるから泣くのである。「お腹が空いている」「おしっこやウンチが出て気持ちが悪い」「車内の空気が悪くて気分が悪い」「暑い、寒い、居心地が悪い」等々、自分で改善できず、また言葉で訴えることが出来ない等、赤ちゃんの側からの主張として「赤ちゃんは泣くのは当然」である。
電車の中は、今でも快適な環境ではないが、昔々、筆者がまだ舌が回らなかった頃、「でんちゃ、きらい。くちゃい!(電車、嫌い、臭い)」と訴えたそうである。臭いといって訴えた電車は地下鉄である。大昔の地下鉄は、今の地下鉄とは比較にならないくらい空気が澱んでおり、臭くて、頭痛を催し、吐き気に襲われたことだけは明確に覚えていて、大人になるまで地下鉄は大嫌いであった。赤ちゃんがこれを訴える唯一の手段は、「泣く」ことである。
はじめから、赤ちゃんが泣かなくてもいいような状況をできる限り整備し、また泣いた場合は泣く原因を探り当て、解決するのが保護者の責務である。今の時代、現実的には難しい問題は数多くあるとは思うが、夜10時、11時、時には真夜中近くに赤ちゃんや幼い子どもを連れて電車に乗り込んでくる親がそんなにまれではない。赤ちゃんの頃から、大変な生活環境に曝されているようであるから、泣きたい状況は一筋縄ではいかないのかも知れない。
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