ノーベル賞受賞者、ユダヤ人科学者メチニコフ・・・ヨーグルトの研究者
5月15日はヨーグルトの日?

筆者はヨーグルトが好きで、ほぼ毎日楽しんでいる。
先日、あるメーカーの「ブルガリア・ヨーグルト」を購入したところ、そのカバーに「ヨーグルト豆知識」として書かれていた。

5月15日はヨーグルトの日である。
5月15日は、ヨーグルトの乳酸菌が体に良いことを発見したイリヤ・メチニコフの誕生日であるという。メチニコフは世界にヨーグルトの素晴らしさを広め、ノーベル賞を受賞したロシアの生物学者であると紹介されている。


イリア・メチニコフは実はユダヤ人であり、1908年、有名なパウル・エールリヒと共同で、食菌作用の研究でノーベル生理学・医学賞を受賞した。

有名な科学者、微生物学者であり、生命の自然発生を否定したパスツールに見出されて、1887年、パスツール研究所に招聘され、主任研究員を務め、以後パリで過ごした。

イリア・メチニコフについて、ブリッジズ・フォア・ピース(BFP)の冊子、「オリーブ」2010年10月号に、「逆風の中を生きたユダヤ人科学者たち」で、ユダヤ人科学者であるという視点で書かせて頂いた。このブログにも転載している。

メチニコフは、老化とは組織を構成している細胞が衰弱したために食細胞の餌食になってしまう現象であると考え、自らブルガリアヨーグルトを食べ証明しようとした。

イリア・メチニコフは自身が優秀な学者であるという以外に、実は、トルストイの小説「イワン・イリイッチの死」のモデルとされる司法官はイリア・メチニコフの長兄である。さらに、彼は日本とは意外な接点があることが分かっている。彼の次兄であるレフ・メチニコフはナロードニキの革命家で、日本に亡命して東京外国語学校の外国人教師となっている。





 
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クモの糸を紡ぐ遺伝子組み換えカイコ・・100年後、絹糸を紡ぐカイコを求めて遺伝子組み換え研究?
SFの「スパイダーマン」

SFのファンなら知っているだろう「スパイダーマン、クモ男」。その手と足が粘着性を持っており、直角に聳え立つビルの壁に貼り付いて壁を易々と上っていく。ちなみにこのスパイダーマンは、かつてのスーパーマンと同様に、人を助ける正義の士である。
 









平凡な男子学生が特殊な蜘蛛に噛まれたことによって蜘蛛の持つ超能力を獲得して、スパイダーマンとして人々を助けるヒーローになる。スパイダーマンはウェブシューターからワイヤー並みの強度を持つ糸状の繊維を発射する。スパイダーマンが持っている様々な超能力は、この特殊な糸を紡ぐ能力以外に、第六感で危険を感知するセンス、壁や天井に蜘蛛のように吸着する能力、10トンの重量を持ち上げることが出来る筋力、平均的な人の40倍の敏捷性、反射神経、平衡感覚、体の柔軟性、跳躍力、そして2.0以上の動態視力を持っている。

SFの世界が、単なる空想のお遊びから現実の世界になってきており、「遊びなら良いけれどね」という問題が様々に発生している。生命の根幹であるDNAを自分の我が儘気儘で、まるで粘土細工のように作りかえようとする人類は、後戻りが出来なくなってしまうだろう。スパイダーマンは人としてのまともな人生を送れなくなるだろう。様々なモンスターが地上に出てくるだろう。遺伝子の組み換え操作とは、命を人間が操作するとは、そういうことなのである。
 

クモの糸のような強度と伸縮性を兼ね備えた繊維

スパイダーマンはクモの糸を何メートルでも紡ぎ出せるが、現実の世界では、クモの糸のように強く伸縮性を兼ね備えた繊維は、容易に作れるものではなかった。
 



日常的に目にするクモの糸は、一般的には余り愉快な印象を与えていないが、クモが糸を紡ぎ(左側の写真、Wikipedia)、そして紡ぎ上げられた様々なクモの巣(右側の巣の写真)を見ると実に美しい。

クモの糸は動物が作り出す繊維の中では、強度と弾力性が最も優れている。しかし多くのクモという生き物は、縄張り性が強かったり共食いをしたりするため、産業用に飼育するのは難しい。そのためこれまで、クモの糸のタンパク質の遺伝子を、たとえばヤギの乳やハムスターの細胞に組み込む方法が試みられてきた。


今回、発表された研究によると、遺伝子操作を施されたカイコが作る繭(まゆ)の絹糸には、クモが巣を張るときに使う、伸縮性と強度に優れた繊維が組み込まれているという。「カイコの絹糸(の遺伝子)にクモの糸のタンパク質(の遺伝子)を埋め込むことで、両方のタンパク質が組み合わさり、混成繊維になった」という。
 

遺伝子操作を施されたカイコは、現時点では96〜98%はカイコ由来だが2〜4%はクモ由来の繊維タンパク質からなる絹糸を紡ぎ出したという。クモの遺伝子をこのように僅かに取り込んだだけで、混成絹糸は天然の絹糸の2倍以上の強度を獲得した。それでも、クモの糸に比べれば強度は半分程度に過ぎないという。



カイコを使う利点の1つは、タンパク質を自分で繊維にしてくれることである。実験室でクモの糸のタンパク質を作り出しても、それを機械で紡いで糸にしなければならない。しかし、伸縮性と強度に優れた種類のクモの糸のDNAをカイコの卵に挿入する遺伝子組み換え操作によって、“クモ-カイコ”を作り出したということである。


クモーカイコの糸の実用化? パラシュート?

研究チームは次の段階として、カイコの繊維に組み込まれるクモの糸のタンパク質の量を増やし、実用化を目指している。実用化は、義肢や人工腱、パラシュート、空母の着艦ワイヤーなど、弾力性と強度が必要とされる状況での利用を目指しているという。

この研究論文は「Proceedings of the National Academy of Sciences.」誌のオンライン版に1月3日付けで掲載された。

遺伝子操作は何をもたらしうるか? 安全性の保証は無い

アメリカでは大豆食品を初めとして、遺伝子操作をした様々な食品は相当容認されているようである。安全であると、高らかに安全宣言をしているが、もちろん安全である証拠がある訳がない。人類未到の領域であり、人類はだれ一人として遺伝子の組み換えが本当にどのような影響を生物にもたらしているかを知ってはいないのである。


日本人にとってカイコはもはや遠い存在になっているかも知れない。カイコ自身を見ることも一般には余りないだろうし、ましてやこの写真のように糸を紡いでいる姿を見ることも、写真のように美しい繭を見ることもないだろう。しかし、本当はクモはクモとして、カイコはカイコとして、それぞれに特有の糸を紡ぐように創造された美しい生物なのである。

糸を紡ぐという共通の特性を与えられた二つの動物が紡ぐ糸の性質の相違点のうち、人間にとって都合の良い性質を取り上げて、自分たちが欲しいものを手に入れようとする「遺伝子操作」は、どのような結果をもたらすであろうか? 短期的結果は、カイコがクモの糸の性質を多少付加された糸を紡ぎ出すということであった。中期的結果も容易に推測できることであり、多分クモの糸の性質が大きくなり、クモの糸の持つ強さが充分に付加された糸をクモ・カイコが紡ぎ出すかも知れない。しかし、長期的にどのような変化をもたらすか人類はまだ何も知らない。

ここでついでに、遺伝子操作がもたらしうる長期的影響について、SF的な詮索をして締めくくろうと思う。
カイコの遺伝子組み換え操作を継代的に長期に亘って行うにつれて、カイコの紡ぐ糸は人類の望んでいるクモの糸の長所を発現する糸を紡ぎ出して、元のカイコの糸の性質を失っていく。
こうしてクモ・カイコが紡ぎ出す糸に軽率にも喜んでいて、このモンスター的生き物の他の生理的性質、生態が著しく変化していることに気が付かないままに時が過ぎ去ってしまう。

このクモ・カイコは、元々のカイコより異常な繁殖能力を一時的に確保して、生物の世界を著しく乱すかも知れない。また、このクモ・カイコが他のカイコの群れに広がっていき、クモの糸の特徴が加わった糸を紡ぐクモ・カイコが日本中に広がっていく。そして、カイコの繁殖を乱し、滅びに向かわせてしまうかも知れない。
 

人類は少し強い繊維を紡いでくれる生物を手に入れたが、美しい姿をして優雅な絹糸を紡いでくれるカイコを永久に失ってしまうかもしれない。ちょうど朱鷺(トキ)が絶滅寸前になるまで気が付かなかったように、カイコガ絶滅を迎えるまで気が付かないだろう。絶滅してしまってから、「しまった!」と思い、美しい絹糸を作ってくれるカイコを欲しいと思う。
 

それで、人類は再び淺知恵を働かせて、このクモ・カイコに遺伝子操作を行って、クモの性質を除き、元々のカイコの性質を取り戻せるはずだと思う。だが、このときには、このクモ・カイコのゲノムは元のカイコでもない、クモでもない、モンスターに成り果てている。遺伝子をどう操作すれば良いのか、見当を付ける足掛かりさえ失ってしまっているだろう。

これが、遺伝子の組み換えの本質であるということを、その内に人類は教えられるのだろうと思う。






 

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20120105002&source=mainichijp
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酵素サプリメントによって健康になる? 遺伝子組み換えブタ、海の生物を救う?
酵素サプリメント

サプリメントばやりの昨今、健康不安を覚える年齢に達した人々は、製薬会社やその他の会社の甘言・虚言に引っ掛かって、酵素サプリメントを服用したら健康になると信じて高価な「サプリメント」に手を出すことになる。人の弱みにつけ込んで嘘を言って売りつける商法は、ある意味では「オレオレ詐欺」より悪質でさえある。

酵素はタンパク質である。酵素は食事で摂った刺身やステーキと同じでタンパク質であり、口から服用した場合は胃の中で分解されてしまうだけである。決して、酵素としての働きを出来る状態で体内に入るはずはない。胃で消化され、小腸でさらに小さく消化された後に体の中に吸収される。万が一にも消化されないで血液中に吸収されたとしたら、一大事である。体はこれを受け容れないように創られているのである。

動物の排泄物に含まれるリン

動物の排泄物に含まれるリンは、湖、川、川の河口付近で“水の華”と呼ばれる藻の異常繁殖が発生する一因となることがある。このような藻の大量発生によって水中の酸素が急速に奪われ、魚類などの水生生物が生きられない広大な酸欠海域、いわゆる“デッドゾーン”ができる。

すべての生物と同様、ブタは餌からリンを摂取しなければならない。リンは、骨、歯、細胞壁の形成のほか、生命維持のためのエネルギーのやりとりをする道具、すなわちエネルギー通貨であるATPを構成する重要な成分であり、さまざまな細胞や組織が正常に機能するために必須の元素である。

アメリカではブタの餌として主にトウモロコシが使われ、カ ナダではオオムギなどの穀物が与えられている。しかし、これらの植物で自然に生成されるリンの化合物は、フィターゼという酵素がなければ消化されて体に吸収される形にならない。しかし、ブタはこの酵素を持っていない。そこで、ほとんどの養豚業者はこの酵素をサプリメントとして与えている。

この構造の六角形の構造がイノシトールと呼ばれる化合物であり、これにリン酸が6個結合している。このイノシトールとリン酸との結合を切断する酵素がフィターゼである。さて、ブタではこの酵素をサプリメントして与えて、リン酸の結合を切断する助けにしている。このフィターゼという酵素は消化管内で働いて、ブタの体内に入ることが出来るリン酸に分解するので、役に立つのである。

このことを充分理解しないで、
「サプリメントを口から摂取しても、サプリメントの役割を果たすことが出来るのだ!」
という大きな錯覚を誘導する一つの事象になっているのである。
酵素サプリメントは口から摂取しても何の役にも立たないといくら説明しても、人々は納得しないで「酵素! 酵素!」という具にもつかない信仰を振り回して、コマーシャルに踊らされている。人間でも胃の中で働く消化酵素であれば、口から服用してもそれなりに役に立つ可能性があるが、それ以外は何の役にも立たないのである。

エンバイロピッグ「遺伝子組み換えブタ」

この酵素フィターゼをサプリメントしてブタに与えると多少は効果があるが、体外から摂取したフィターゼは、ブタの体内でこの酵素が生成された場合ほど分解する力が強くない。そのため、かなりの量のリン化合物がブタの排泄物として体外に出され、これが水源に流れ込む。養豚業者のほとんどは、ブタの排泄物を穴や下水処理施設に集めて肥料としてリサイクルできるようになるまで保管しており、大きな経済的負担を強いられている。

「酵素サプリメント」と「遺伝子組み換えブタ」の間に何の関係があるのだろうと、不思議に思われるかもしれない。しかし、上に記したように、この方法でサプリメントとしてブタに与えても効果は大きくないので、体内でフィターゼを生合成させる方策を考えなければならなかった。研究チームは、リンを分解する力を持つ自然界の酵素を10年以上に渡って探し求め、ついに大腸菌のゲノムの中にそれを発見した。遺伝子操作が哺乳動物でも確実に行われるように、大腸菌の遺伝子と、マウスから抽出した“DNAプロモーター”とを混合した。DNAプロモーターとは、DNAの特定の領域(この場合は大腸菌の遺伝子)の複製を促進するDNAの領域である。次にこの混合物を、受精したブタの胚に顕微鏡で注射した。 

初期の実験で、大腸菌の酵素がブタのゲノムに組み込まれただけでなく、そのブタの子孫、現在8世代目にまで受け継がれている。この遺伝子を組み込んだことで、この遺伝子組み換えブタ(エンバイロピッグ)が餌から吸収するリンの量が増え、その結果使われずに排泄される量は減ることになり、尿と糞に含まれるリンが通常のブタの65%以下になる。
 

アメ リカでは、食用として認可された遺伝子組み換え動物は今のところない。しかしFDAは2008年に、遺伝子操作された動物から作られた初の人間用の医薬品を認可したことを発表した。これは、ヤギの乳から抽出されたアトリンという抗凝血剤で、アンチトロンビン欠損症という珍しい病気の患者の体内で血栓ができるのを予防するために利用されている。

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20100331003






 
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DNA型親子鑑定の問題点: 科学的信頼度と人間的誤操作 (ミス) が招きうる大きな間違い
DNA_らせん構造.jpgDNA型親子鑑定が招いた家庭崩壊の実例

DNA親子鑑定によって父と子の関係を否定する結果が出て、大きな不幸を招いた実例が毎日新聞に報告されていた。

科学に興味のある娘二人を伴って、ある父親が「実験」のつもりでDNA親子鑑定を受けたという。記事によると、三人は「実験」を楽しんだようである。ところが、結果は姉と父親との関係は証明されたが、妹と父親との関係については「0%」と完全に否定されたという。その結果、家庭は事実上崩壊してしまった。父親は戸籍の変更を申し出なかった、すなわち、姉妹を戸籍通り「実子」として育てることに決めたものの、妻を実家に帰してしまった。「実験?」「遊び?」の積もりが、大問題に発展してしまったのである。

この父親、こんな結果になることを全く予想していなかったのか、多少とも疑念があったので「実験」と称して鑑定したのか、真偽のほどは分からない。しかしながら、「科学」はある時には非情な結果を突きつけるし、科学に対する信頼が、昨今揺らいでいるとは言うものの、この結果に対してはどうやら否定のしようがないのだろう。妻が実家に帰ってしまったということは、妻には納得の結果だったということだろう。

DNA型鑑定とは? 科学的側面

DNAの多型部位(本来同一であるはずのものが不連続的に異なっている部位)の構造を検査して個人を識別するために行う鑑定である。犯罪捜査に用いられ、「科学は間違わない」という信仰に基づいてえん罪を生み多大の犠牲を強いてしまった足利事件は有名である (ブログ「科学信仰にひび割れ」、及びCR誌28号(2009年10月号)「福音を恥としない 第3回「科学信仰にひび割れ!」に詳細に記述した)。
 

DNA型鑑定は主として3種類あり、|浦殖庁裡膳燭瞭団衫琉茲砲ける反復配列の繰り返し回数の違いを調べる方法。すなわち、ゲノムの全配列を調べるのではなく、僅かな特定領域における反復配列のみである。▲潺肇灰鵐疋螢■庁裡膳燭鯆瓦戮詈法、Y染色体(男性特有の性染色体)の特定領域の繰り返し回数の違いを調べる方法がある。このことから分かるだろうが、DNA鑑定と言いながら、実はヒトゲノムの塩基配列の全てを調べるわけではないので、「一卵性双生児以外全て結果が異なる」という、一般に流布されている認識は誤りである。赤の他人であってもDNA型が一致することはある。

足利事件の時代とは精度が格段に向上したので、「赤の他人のDNA型が一致するのは極めて低い確率(数十兆分の一)であるため、指紋認識と同等の識別手段として信頼性がある」というのも誤りであって、実はどの程度の確率で同じDNA型の人が出現するかは明確ではない。さらに、「全ての人間のDNAのパターン・データが登録されれば偶然の一致による誤判定は防げる」というのも同様に誤りである。すなわち、しばしば、鑑定の結果「DNAが一致した」と表現されるが、それはDNAの全てが一致するかどうかを調べたのではなく、DNAのごく一部の分析からパターンの一致・不一致を判定し、確率的に推定したものである。

このことに関連して、次のような驚くべき報告がなされている。アメリカのメリーランド州で2007年1月、データーベースに約3万人分が登録されているDNA型プールにおいて、理論的には1000兆分の1の確率とされるDNA型の「偶然の一致」があったことが裁判で明らかになったという。

DNA型鑑定:人為的間違い

ここで取り上げる人為的間違いとは、実験操作の間違いを含まない。こんなことは論外であるからである。理由如何に関わらずサンプルを取り違えたり、実験手技において加える試薬を間違えたり、その他諸々の間違いをしたり、等々は全てレベル以下の問題である。

得られた分析値の解析・解釈は、かなり困難な幾多の問題が含まれているように思われる。先入観を持たないで良心的に解釈するつもりでも、人間はこのような分野では間違いを冒しやすいものである。

DNA型鑑定:必要な鑑定と不必要な鑑定

上に上げた父親は、幸せであったのに戯れにDNA鑑定など行って不幸せになってしまったが、世の多くの父親は人生を左右するような遺伝情報の確認をしてまで、親子である科学的な証明をほしがるようである。我が子として可愛がっていたのに、あるきっかけで血液型が適合しないことが判明したとか、DNA鑑定をして一致しなかったことが判明して遺伝的に親子の関係が否定された途端に、その子どもを心身共に棄ててしまうということが世間では起こっている。血液型の親子関係については、信じられている適合性には、かなり大きな確率で例外があることが判明しているにも拘わらず、相変わらずこの血液型神話は生きているようである。そして、今はDNA鑑定が、血液型を押しのけるようにして猛威を振るっている。

多くの父親がこのように子どもが自分の遺伝子を持っているということを重視するにも拘わらず、一方では、婚外に出来た子どもを自分自身の利益を守るために我が子であると「認知」しない男性は多い。また、複数の女性と方々で訳の分からない肉体関係を持って、自分の遺伝情報を何処へばらまいたか分からなくても、何処に自分の子どもが生まれていても一向に気にしない男性が相当数存在する現実はある。このような振る舞いをするのは、自分の遺伝子の存在を気にする人とは別の人間であるという声もあるだろう。しかし、人間の心の中には、このような矛盾するものが堂々と共存しているのである。

主が人類を導いて科学を進歩させて下さった、それは人類が適切に取り扱うことが出来る範囲の中で。この科学の進歩の成果を、それが血液型であろうと、DNA型鑑定であろうと、人類の幸せのために、特に子どもたちや弱者の幸せのために、その進歩の成果を適切に用いなければならない。
弱い立場の人々を守るため、特に子どもの人権が踏みにじられようとしているときに守るために限って、DNA鑑定は採用されるべきである。また犯罪者を割り出すために、親権を巡る裁判の時に、やむを得ず採用するとしても、このような科学は間違いもありうるということを十分承知して、弱い立場の人を傷つけてはならないということを肝に銘じて行うべきである。



 

http://mainichi.jp/shimen/news/20140120dde012040004000c.html

 
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アメリカ国産牛のゲノム(遺伝情報)が完全に解読。遺伝子組み換え食品は本当に安全か?

完全にアメリカ国産のウシゲノム(遺伝情報)が、6年の歳月を掛けて完全に解読されたと2009年に報告された。ゲノムが解読されたら、その生物の何もかもが判明したかの如き、何でもかでも人間の思い通りに生物を作りかえることが出来るという錯覚が世界中を覆い、無限大の可能性を信じる人々が様々な夢を語り始めた。

ゲノムが分かったために将来できるであろうと、関係者たちが夢を見ている内容を羅列してみよう。

 ‘以の遺伝子構造が分かれば、そこから動物の能力を予測できるようになる。
 筆者コメント:
 動物の遺伝子構造が分かったとしても、それで生物学的、生理学的機能が分かるわけではない。遺伝子の部分(ゲノムの僅か数パーセント以下)のみを考えても、それはタンパク質合成の情報が分かったとしても、それがどのように、又どれ位実際に発現するかどうかは別の問題である。したがって、動物の能力につながるものではない。

◆”袖い剖いゲノムを持つ牛が増えるように選択的に繁殖する。狂牛病などの病気にかかりにくい健康なウシを増やせるかも知れない。
筆者コメント:,離灰瓮鵐箸汎瑛諭I袖い砲かる性質がゲノムのどこに、どのように組み込まれているかは全く未知である。又、仮にそれが分かっても、その塩基配列の性質が実際に発現するかどうかは別の問題である。

 特定の形質を出現させる遺伝子の判別が可能になることで、望ましい形質を備えた子牛が誕生するような組み合わせで繁殖を行えるようになる。
ぁ‐ない餌で体の引き締まった牛だけを育てられる。

ァゝ蹐離殴奪廚話狼絏甲伐修鯊タ覆靴討い襪噺世錣譴襪、餌を効率的に摂取できる牛が育てば、温室効果を削減できるだろう。
Α―祥茲茲蠅皸汰瓦糞軻や牛乳が廉く手に入るようになる。

筆者コメント:からΔ亡悗靴討癲▲殴離爐硫蹴惺渋い叛戸的意義は関連づけて解析できない。

А‘団蠅亮錣大量生産される一方で、そのほかの種の個体数が減少する。
─,海療世砲弔い董遺伝的な多様性の少ない種は、病気に弱くなる傾向があり、近親交配の可能性も高まるため、繁殖家たちにとって悩みのタネになる可能性もある。

筆者コメント:遺伝子操作をして、それを繁殖させると確かに遺伝的な偏りを生じて、多様性が少なくなる。また、この結果、遺伝的に近い関係にある、すなわち近親交配の可能性が高まり、生物的に弱くなる危険性が高まる。


総合的筆者コメント
ゲノムの化学構造が全部解析できるということと、ゲノムの生物的意味が分かるということとは全く別のことなのだということを、ゲノム分析している人々は正直に人々に言わなければならない。現在、多くの生物のゲノム分析は終わっているが、その構造の意味は全く分かっていない。

ゲノムの僅か数パーセント以下の部分、すなわちタンパク質合成の情報を担っている塩基配列の部分だけが分かっているに過ぎない。その構造は判明していても、その構造が実際に対応するタンパク質合成されるために、DNAの他の部分がどのように関与しているか、全く関与していないのかは、目下全く分からない。よく分かっていると思われている部分でさえ、このような状況であるのに、まして、それ以外の95%位に関しては、全く霧の中である。

遺伝子組み換え食品の安全性は、全く検証されていないことは明白である。そして、安全性の検証実験は、気が遠くなるほどの実験が必要であり、又、遺伝学的に考えれば、出来る見通しは少なくとも目下は全く無い。






 




http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=72594017
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論文不正・データー捏造事件の頻発・あぁ!恥ずかしい・・・熊本大、大阪市立大で
STAP細胞事件以後、あちらでもこちらでもと論文の不正、捏造が発覚しているようである。
この種類のニュースに筆者が敏感になったのか、あるいは社会が敏感になって今まで隠れていたものが表面に出て来たのか、よく分からないが、次から次へと、高い地位についている学者たちの捏造事件が報じられている。

今回の熊本大学の不正事件は、熊本大学大学院生命科学研究部生体機能薬理学教授の光山勝慶氏(元・大阪市立大学大学院医学研究科分子病態薬理学教室)によると日経新聞に報じられた。彼は、この要職以外に、熊本大学の理事、日本高血圧学会理事という様々な重要な役職にあるようである。

それが研究論文9報について、捏造や改ざんなどの不正行為があったと認定されたという。それで、高血圧学会は理事としての活動を「当面」停止させることになったと発表した。暫く息を潜めていなさい、騒ぎが収まったら、また戻って良いよ、ということなのだろうか? こんなにも次々と要職にある学者たちが、このような恥ずかしい行為に及んでいることを知ると、つい穿った見方をしてしまいたくなる。みんなやってるんだから、「見つかった人が不運」ということだろうか? だから、かばい合いをしているのか?

この光山氏、1982年から2004年まで、大阪市立大学に在籍していた22年間に、実に281報の論文を発表しているという。もちろん大勢の共著者がいるだろうし、大小色々あるだろう。同じような論文を分けて方々に発表したかも知れない。それにしても、単純計算すると1年に13報近い、すなわち1ヶ月に1報以上出している計算である。一体、研究する時間、ものを考える時間、書籍や他の人の論文を読む時間はどうやって確保したの? しかも、彼はすでに研究以外のこと、すなわち理事としての任務・事務的な所用を山と抱えていたのである。どう考えても、まっとうな研究活動には思えない。優秀な頭脳に恵まれていたのだろうが、その頭脳を何に使ったのだろう?
ウソかマコトか分からない論文を読まされる後進の学者の卵・学生たちこそ大迷惑である。しかも、これは臨床に繋がる研究である。一体、間違った論文に踊らされてどれだけの現場の医師、分けても患者に重大な影響を及ぼすだろうかと思うと恐ろしい。

政治に携わっている人々の「悪事」には慣れ親しんでいて、政治屋は悪いことをするものと何となく思い込まされるところまで社会は堕落しているが、どうやら学者も同じ穴の狢なのであろうか?
このような学者の悪事を罰する法律を速く整備すべきである。

ちなみに、STAP細胞事件も、理研の理事長は事件の引責辞任ではないと一生懸命強調して退任した。また、小保方氏を訴えないことに決めたようで、うやむやの内に幕引きを終えたようである。
 
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先進医療推進機構・京大iPS細胞研共催シンポジウム: 先端医療 〜治らない病気への挑戦〜   
「先端医療〜治らない病気への挑戦」
先進医療推進機構(AMPO)と京都大学iPS細胞研究所(CiRA)の共催シンポジウム

京都大学iPS細胞研究所(CiRA)では、一般の方対象にシンポジウムを時々開催されて、広く一般に情報を提供される。一般的には様々な魅力的な講演会などは東京中心で、東京で3〜5回開催されて、やっと大阪・京都に1回くらいの割合であるようで、他の地域に比べれば恵まれてはいるが、東京の頻度には遙か及ばない。それが、iPS細胞に関しては、CiRAが京都であるので京都近辺で開催されることが多くて筆者は大きな恩恵を受けており、京都で2回、神戸で1回、講演会に参加して、今度で4回目である。ちなみに今回、北は青森から、南は沖縄からの参加者がおられると披露しておられた。このように専門的でありながら一般向けの講演会は確かにそんなに方々で開催されることがないので、青森からでも来る値打ちがあるのだろう。

さて、今回はAMPOとCiRAの共催であったが、先頃加齢黄斑変性症への臨床実験が行われたこともあり楽しみにして参加したが、共催であったこともあるのか、まだ結果が出ていないのか、その話はなかった。また、今回は、各種のデーターが殆ど示されず、何となく基礎的な説明が多くて、そういう意味では物足りない側面もあった。ともあれ、京都劇場の800席が満席だったそうである。

講演は4題
1)がん治療の革命 ーウィルス療法の開発・・・藤堂具紀・東京大学医科研教授

現在、ガンは早期発見がまず第一であり、まず手術によりガンを可能な限り切除するという見解は外科内科を問わず変わらない。その後、制がん剤投与と放射線療法をどのように行うかが医者の腕の見せ所のようである。手術にしても精神的・肉体的な侵襲ではあるが、とりわけ制がん剤や放射線は「毒を以て毒を制す」療法である。そして、今回報告されたウィルス療法もまた、同じく「毒を以て毒を制す」方法であるが、手術の後の選択肢が一つ増えたということである。

2)重症心不全に対する心筋再生医療の現状と将来・・・澤 芳樹・大阪大学大学院教授

重症心不全患者に対して考えられるぎりぎりの治療法は、心臓移植、補助人工心臓(LVAS)、そして近年再生型治療法の展開が不可欠と考えられてきた。そして、幹細胞学研究が画期的に進歩し、各臓器における遺伝子治療や細胞移植を行うと臓器機能が改善されることが報告され、臨床応用が開始された。こうして自己筋芽細胞シートを貼り付ける臨床試験を行い、重症心不全の心機能や症状を安全に改善することを証明した。この方法では有効性が確認されない、より重症である心不全に対する治療法としては、iPS細胞由来の心筋細胞シートを用いることに期待を寄せている。

講演が全て終了した後で、質疑応答の時間があり、その後で講師4人に「夢は?」という質問があった.それに対するこの講師の解答は非常に気になった。「心臓病で死ぬ人が無くなること。iPS細胞の研究が進み、『心臓が駄目になった? じゃあ、取り替えましょう。』という時代が早く来ること」と言った。まさしく、イラストに描いた通りことを期待しており、臓器を部品と考える思想にどっぷり浸っている感じであったのにはがっかりした。しかも、彼の期待はこのイラストの腕なんてものではなくて、まさに命そのものである心臓を部品と考えているのである。


3)iPS細胞が拓くこれからの医療・・・山中伸也・京大iPS細胞研究所教授

現在、世界で日本が一番であるのは平均寿命であり、男性79.55歳、女性86.30歳である。それは確かに長寿であるが、重要なのは健康寿命であり、男性70.4歳、女性73.4歳であり、普通の平均寿命と健康寿命との間には実に10歳の差がある。この差を縮めること、健康で長生きすることが大切であるという考えが、研究を推進する力のようである。

2010年、CiRAの発足以来、iPS細胞技術を医療の場に届けるために10年間で達成すべき4つの目標を定めたという。

第一の目標: 基礎技術の確立と知的財産権の確保。京大が特許を獲得するのは誰でも使えるようにするためであり、企業などが特許を取ると他の人が使えなくなるからであると、今回もそのことを強調された。
第二の目標: 再生医療用 iPS細胞ストックの構築。より多くの患者さんに iPS細胞を使った再生医療を提供するには、出来るだけ速く、低コストで移植用の細胞を届けることが必要。
第三の目標: iPS細胞を使った再生医療での臨床研究の開始。
臨床応用の見通しは、加齢黄斑変性症の結果も出始めており、パーキンソン病は来年初頭、血液病も1~2年で臨床試験に入れると見通している。ちなみに血液は、高齢化社会になってきて、近い将来、輸血では足りなくなるのでそれに備えなければならない。 

第四の目標: 難病や希少疾患の治療薬開発への貢献。
iPS細胞というと再生医療がスポットライトを浴びているが、新しい治療薬、治療法の開発も重要な一部分。いくつかの疾患で患者さんの細胞からiPS細胞を作り、そこから病気の細胞を作ることで、病気の状態を体外で再現することに成功している。このモデルを用いて、病気のメカニズムの解明や新しい治療薬・治療法の開発に貢献する。

4)倫理の窓から見たiPS細胞・・・藤田みさお・京大iPS細胞研究所准教授

CiRAには、倫理研究部門がある。
「ES細胞と倫理」、「iPS細胞の誕生」、「iPS細胞と倫理」、「なぜ生命倫理か」という主題の下に倫理の問題を語った。
最後の「なぜ生命倫理か」という話は、どうもしっかりとした哲学を持っていないのではないかと、失礼ながら思ってしまった。
医学、生物学、生命科学研究に際して、「学問至上主義・科学至上主義」に立って研究が進められて来て、何のための学問かという点が歪んでいるのではないかという気がした。今、社会問題が起こり始めてやむなく倫理を考えなければならなくなっても、立っている土台が間違っているので、倫理面を自分でも捉え得ていないのであろうと思った。

学問は、医療は何のためにあるのかが忘れられているので、倫理面を考えることが自然に受け取れないのかも知れない。

閉会の辞・・・山中伸也所長

ライト兄弟が飛行機で飛んだときには(1903年)、最初は僅か数十メートルだった。それが今はジャンボジェット機が東京からアメリカ大陸の東部まで一飛びである。iPS細胞は今、ライト兄弟が最初の飛行をしたのと同じ出発点にいる。iPS細胞がジャンボジェット機のレベルになるまで、まだまだ長期間の研究が必要である。
ライト兄弟の飛行機研究との相違は、ライト兄弟は飛行機が落ちても他の人には迷惑を掛けないで、自分たちだけが犠牲になるだけであると言った。iPS細胞では、落ちたときに犠牲になるのは私たち研究者ではなく、患者が犠牲になるのである。それが、ライト兄弟の場合との決定的な相違点である。

慎重の上にも慎重に臨床研究を進めていくのだということを強調しておられた。











 
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STAP細胞 (30) : 理研の関係者処分・トカゲの尻尾切り
理研の懲戒委員会は、一連の事件について処分を発表した。

懲戒委員会の判断

小保方晴子・元研究員は、「懲戒解雇相当」と判断したが、彼女は昨年12月に退職しており、実際の処分はできない。理研は小保方氏に対し、刑事告訴や不正に関係した研究費などの返還請求を検討していることを明らかにした。


小保方氏には10日、電子メールで通知した。

竹市雅俊・元センター長(現CDB特別顧問)は、管理上の不備などを理由に同規定の5段階の処分で最も軽い「けん責」
若山照彦・山梨大教授は出勤停止相当と判断し、理研客員研究員の委嘱を解いた。丹羽仁史・理研チームリーダーは懲戒処分ではない文書による厳重注意とした。自殺した笹井芳樹・元CDB副センター長は、どの処分に相当するかを判断したが、理研は「故人のため公表を控える」としている。

研究費返還請求などについて、理研は1〜2カ月で対応を決める方針だそうである。

小保方氏には10日、電子メールで通知

さて、小保方氏への処分を厳しいと見るか、甘いと見るかは、人によりそれぞれの判断が異なるだろう。実際には何があったのか、第三者にはほとんど知らされていないという気がする。小保方氏がどれ位の不正や捏造をしたのか、その捏造に共著者たちがどのような関わり方をしたのか。事件発覚後、彼らは何をしたのか。

小保方氏はもう退職しているから、処分は実質的にはどういう影響もないと、考えるだろうか? しかし、名目上は「懲戒解雇」である。精神的打撃はやはり相当なものだろう。しかも、多分「
刑事告訴」研究費などの返還請求を検討している旨も、・・・ マスコミを通じて発表されていることでもあり・・・ 恐らくは一緒に通知されたと思われる。

この通知が、電子メールでの通知である。まるで、礼儀知らずの今時の若者の振る舞いである。この記事を目にしたときには、驚き呆れて声も出なかった! 
理研ともあろう組織が、かつての職員への処分の通知を、電子メールで通知とは!!
このような重大な通知は、然るべき書式による正式の公式文書として、処分を出す組織の長の名前がきちんと書かれ、公式の印鑑が押されている、そのような公式文書であるべきである。

本当の責任者が誰も処分されない、解決を避けた幕引き
                                ・・・トカゲの尻尾切り


上に書いたように処分の評価はし難いが、「しかし!」である。

昨年10月に給与の一部自主返納を決めた野依良治理事長と理事5人については、経営上の責任は既に果たしているとして、公的な形で何も処分されないことにした。社会的な影響が大きかった問題であることもあり、この判断には大きな疑問を感じる

こうして、「世界3大研究不正」と目されるこのSTAP細胞捏造事件を、実質的な処分をしないで幕引きにするようである。

この事件が起こる以前に、理研のドロドロした体質を作り上げ、研究者たちを可哀想な馬車馬、研究者という美名を冠した奴隷にしてしまった責任はどのようなものであるのか? 本当はこの人たちが事件全貌に於いては主犯なのではないだろうか? 小保方叩きを過熱化して、言うならトカゲの尻尾切りをして、主犯をものの見事に逃亡させた理研の手際は見上げたものである。


理研が検討している小保方氏への研究費の返還請求も、退職者への請求方法や、対象者が返還を拒んだ場合の手続きに明確な規定はないそうである。しかしながら、研究費の返還を小保方氏一人に求めるとしたら、余りにも筋違いという気がする。公費を使って研究したのであるから、このような事件を起こした責任者全員で返還すべきであって、それを小保方氏一人に負わせようという意図なのであろうか? 権力者は常に弱者に責任を取らせて、自身は逃げてしまうものである。悪いことをしても、権力者は、その権力と知恵を使ってあの手この手を駆使して結局は逃げてしまう。

次の例でも、余りマスコミでは取り上げられていないが、やはり犯人は上手に逃げてしまったようである。


昨年12月に調査の最終報告がまとまった東京大分子細胞研究室を巡る論文不正では、不正認定された教員6人全員が退職。退職金を受け取り、別の大学の教授に就いた人もいた。

科学者がいつの日かこのような不正をしないで、本当に科学的真理探究の意欲に燃えて真摯に研究できる日が来ますようにと願ってやまない。






 





 















 
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STAP細胞 (29) : 捏造事件と指導者の自殺
はじめに

昨年、20141月末、世界中を驚かせ、沸き立たせたニュースは、僅か2週間で早くもボロが暴き出された。その決着が付いていない昨年3月、筆者のウェブサイトに「STAP細胞への道」というタイトルでその概要を紹介した。

「STAP細胞への道」は、以下のように書き出しでいる。

僅か一年半前、ノーベル賞受賞に日本中が沸き立った。それは、ノーベル賞という学問的な意味以上に、人々が臨床応用を期待したからである。人間の痛んだ臓器を、まるで機械のように、今にも部品交換できるかの如き期待が膨らんだのである。


そして、STAP細胞の生物学的な側面、意味・・・それは、不可能事を画策した冒険であったこと、そしてこの研究の意味する社会的側面というか思惑を、そして聖書的視点から様々に論証した。

それから1年、筆者は
ES
細胞iPS細胞、そしてSTAP細胞に関して何回か講演をし、また、ブログではSTAP細胞事件の歩みを追って実に26回に亘って書き連ねた。

1年経過して一段落に達したので、26回の記録を2回に亘ってブロッグに簡単にまとめた。
また、それとは別にSTAP細胞の総まとめをホームページ

「STAP細胞・捏造事件と指導者の自殺」

として、まとめて記載した。その概要は以下のようである。


あなたは自分の悪に拠り頼み、「私を見る者はない」と言う。あなたの知恵と知識、これがあなたを迷わせた。だから、あなたは心の中で言う。「私だけは特別だ。」(イザヤ書 47:10)

【機杤:主のはかりごとだけが成る

  【主】が知恵を与え、御口を通して知識と英知を与えられるからだ。(箴言 2:6)

【供枌戮譴鮗茲辰親本人の喘ぎ

【掘朮據垢靴さ者会見の底辺で蠢いていた野望

    STAP細胞発表会見

【検曖卸酩埓吉覚後、笹井氏の自殺までの経緯

【后杠井氏は不正を見抜けなかったのか?


  過誤・不正に関する認識・・・言い訳に徹し責任回避
  早い時期に見えていたのではないか?
   2月に不正発覚後のSTAP細胞の評価に関する発言


【此曚覆室殺に追い込まれたのか
 

  心理的なストレス・入院
  不正を見抜き、
STAP細胞の存在を理性では否定していたのではないか?
  理研幹部の業績追求主義・部下に鞭打つ無責任
/ 冷酷


【察結語

STAP細胞事件の顛末の整理はこれで締めくくることにするが、様々に述べてきたように事件は「起こるべくして起こった」という気がする。世界の、と言わぬまでも日本の科学界の堕落という土壌で最高に泥にまみれた理研という組織に蠢く人々、そこで喘ぎ回った同じ穴の狢であった小保方、笹井、若山氏などが見事に罠にかかり、ある意味で餌食となって醜態をさらした。本来真理を追究するはずの職業人であるこの人たちが、真実とは真理とはという設問を大切に取り扱い、きちんとした世界観・死生観を築き上げていたら、誘惑に惑わされて道を踏み外すことはなかっただろう。

心を尽くして【主】に拠り頼め。自分の悟りにたよるな。あなたの行く所どこにおいても、主を認めよ。そうすれば、主はあなたの道をまっすぐにされる。自分を知恵のある者と思うな。【主】を恐れて、悪から離れよ。それはあなたのからだを健康にし、あなたの骨に元気をつける。(箴言3:5〜8)
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STAP細胞 (27) : ブログ記録のまとめ・その1 第1回2月1日から第15回7月30日まで
【はじめに】
 
20141月末、世界中を驚かせ、沸き立たせたニュースは、僅か2週間で早くもボロが暴き出された。それから1年、その迷走ぶりを実に26回に亘って紹介してきた。その1回ずつを簡単に要約して振り返ってみようと思う。本項では、第1回・2月1日から第15回・7月30日までをまとめる。
 
次々と事件が起こって大小様々な刺激があり、世の中は目まぐるしく移り変わるので、人々の関心はどうやら長続きしないようである。まして、多少とも専門性を帯びているような赴きがあり、ある特定の人々だけの大事件であるかのように見なされかねないSTAP細胞事件は、もう忘れ去られようとしているのかも知れない。しかし、世界中に日本の醜態をさらけ出した大事件をよもや忘れてはならない。
 
研究者3000人、年間830億円の国民の血税を湯水の如くに使っている理研は、大改革がなされなければならないのである。日本は豊かだと錯覚して貰っては困る。その日の食にも困っている人々、病院をたらい回しされる日本の国、「孤独死」などという言葉が定着するような情けない国であることを忘れてはならない。そのように物質的にさえ貧困な日本の国は、理研の横暴な、人を人とも思わないような無駄使いを放置できるような余裕はない。そういう意味で、STAP細胞事件について記した26回を、要約して復習しておきたいと思う。興味がある方は、それぞれの記事に戻って貰えれば詳細な記述を読むことが出来る。なお、ホームページには、最初の頃と、最終の締めを記載した。
 
STAP細胞記事】
 
第1回・2月1日:細胞生物学の歴史を愚弄? 
生物学者にとっては理解の範囲を超えた方法であり、青天霹靂(へきれき)の結果
気でも狂ったのかと一般的には思われる出来事。
 
第2回・3月15日: 関係者たちの理解し難い対応・著者たち、他施設の専門家たち
この機会を捉えて科学界、理研のゴミを掃除して欲しい。共同研究者たちは小保方氏をスケープゴートにして自分は逃げてしまいたいのが本音か。彼女を変な庇護下に置かないで正しく護り、科学者として自立した将来を歩めるように配慮して、育てて欲しい。
 
第3回・3月20日:著者/共同研究者たちの責任・他施設の専門家たち 
STAP細胞が本物なら堂々と主張すべし。科学研究を歪めないで!
 
筆者の見解
この発見は生物学者がびっくり仰天する出来事であったという認識が、小保方氏にも他の共同研究者にも、もしかしたら無かったのではないだろうか? 生物学の基礎的な知識がしっかりと築かれており、それが血となり肉となって、生命の本質をしっかりと捉えていたならば・・・。さらに、最初に論文を投稿した時に「あなたは細胞生物学の歴史を愚弄するのか」という叱責に真剣に耳を傾けていたならば、このような醜態を全世界に曝さなくて済んだのではないだろうか?
 
*小保方氏の対応の不適切さ。余りに幼い
*共同研究者の無責任・理研という組織の責任
STAP細胞は存在するのか?
 
第4回・4月2日:「発見は間違いない」と小保方氏:訂正論文を提出済み! 
 
第5回・4月4日:実験ノートが3年に2冊? 論文の元の膨大なデーターはどこに?
 
第6回・4月9日:関係する記事を公式ホームページに公開
 
第7回・4月11日:存在するのなら全ての記録を提出して護る責任がある! 
 
第8回・4月14日:第三者による作製の成功:理研も認識していた! 
 
第9回・4月19日:後出しジャンケンで 「グー・チョキ・パー」 全部を出した指導者

 

*笹井氏の会見での主張・・・無責任・安全圏への逃走
1)論文の不正を見抜ける立場になかった
   最後の2ヶ月強で参加したに過ぎない、◆\こΔ亮禹海気鵑研究リーダーであり、間違うはずがない。 直属の部下ではなかったので、ノートを見せなさいと言えなかったので、不正を見抜くことは出来なかった。
 以上が不正を見抜けなかった笹井氏の申し訳である。しかし、同じ科学者として、また一人の成熟した社会人としてこれは無責任な発言である。
 
2)STAP細胞は仮説、しかし本物とする・・・「君子豹変す」
STAP細胞 ・・・ STAP現象 ・・・ を証明するデーターが存在している
STAP現象は事実であると考えなければ理解出来ない観察事実がある。
STAP細胞の動画が撮影されており、あの動画は全自動撮影であり、改ざんは出来ない。
混入が疑われたES細胞よりSTAP細胞は小さく、区別が付く。
ES細胞では出来ないマウスの胎盤が出来た。
 STAP細胞の存在を証明するデーターとして以上の理由を挙げた。しかし、STAP細胞という言葉を避けて、STAP現象という言葉に後退したのは、仮説であると言ったことと連動している。
 
3)論文は撤回すべき:上述の見解にも関わらず、論文撤回を支持
 
*理研が姿勢を正して、まともな研究機関になるよう祈る 
 理研幹部の記者会見や、笹井氏の記者会見のように自己保身に終始するのではなく、この際理研の膿をしっかり出してしまって、早く正しい研究機関として立ち直ることを祈る
 
第10回・5月29日:本当にあるのか? 200回作成に成功したと断言。そのデーターを社会に示す責任 
 
理研の権力者側だけではなく、弁護団が取り囲んでいる小保方氏側もまた、この問題に対して必死になって「肩すかし」を食らわせようとしている。小保方氏の幼さを何度も何度も指摘しているが、どのように返事をするべきかを知らないように見える。知っているのにデーターを公表しないのは、そもそもデーターがないのであろうと疑われても致し方あるまい。  

 
第11回・6月5日: 論文撤回に同意した小保方氏! STAP細胞は「無い」と告白したのか? 
STAP細胞が本当に存在するのなら、不手際を指摘された時以降の彼女の、そして共著者たちの行動はまことに不可解である。そして、それに輪を掛けて不可解なのは、今回の論文撤回の決心である。
論文撤回をするということは、「そもそもSTAP細胞は初めから無かった!」ということを白状していると見なされることが分かっているのだろうか? この発見は総て無かったものとして取り扱われる。
 
第12回・6月5日:「オネストエラー」と「悪意のない間違い」・バベルの塔で築かれた聳える言語の壁
 
第13回・7月7日:論文二報を撤回・STAP細胞の存在確認検証実験に小保方氏参画 
言われても、言われても、実験ノートを一切公開できなかった小保方氏・・・あの数枚の紙切れを筆者は実験ノートとは見なさない・・・実験ノートはないのだろうと結論せざるを得ない。となると、今彼女が実験に加わってどうなるのだろう?
 
第14回・7月26日:「論文撤回・仕方なかった」が「存在は事実」・小保方氏の発言の本当の意味は?

論文の「好い加減さ」がここまで露呈する前のことであるが、「撤回することは,間違いであったと自ら告白することになるから、自分の実験結果に自信があるならば撤回してはならない」と筆者は書いた。「STAP細胞が存在しているという実験結果に自信があるならば・・・」が極めて大きな前提条件であることを何度も強調した。
実験科学は,実験結果が正しいという大前提に立って考えるのであって,その前提が崩れた時には全てが崩れるのである。時間の経過と共に論文が余りにも好い加減で、もはや科学論文という定義に当てはまり得ないことまで露呈してしまったように見えてしまう。
 
第15回・7月30日:騒動は最悪の幕引きに? 弁護団は科学を軽視し過ぎているのではないだろうか?

*学術会議による裁断
改革委員会が「STAP細胞研究全体が虚構であったのではないかという疑念を禁じ得ない」と指摘し。また理研の組織の欠陥を批判し「指導層に大きな過失責任があった」と指摘しているのは説得力があると、学術会議は評価している。
 
*坂道を転げ落ちるように
主要な共同著者たち、すなわち,笹井芳樹氏、若山輝彦氏、チャールズ・バカンティ氏は,最終的には論文の内容をほぼ否定した。
・論文は白紙撤回された。
・撤回に対して科学的に反論できるデーターや,実験ノートは存在していないようである。
・そのために、当然の帰結として論文は信用できないだろう。
・理研は小保方氏を見捨て,STAP細胞を見捨てた。
・何とか理研の組織を護りたいという思いが強いようである。トカゲの尻尾切りを出来ないものかと,当初は相当模索していたようであったが,どうやらその可能性が低くなってきた。
・学術会議もSTAP細胞の存在をほぼ否定した。そして、このような大醜態を演じた理研を厳しく糾弾している。
 
*弁護士団による弁護方針の決定的な間違い
経済力のある方が勝つ。人数の多い方が勝つ。全く力づくで勝ちをもぎ取る世の中のようである。
小保方氏の弁護団は、同じ手法で科学の是非を問う弁護をするつもりだったのではないだろうか? そんなことが通用するはずはないのであるのに、それに気が付かなかった。専門領域に対する尊敬を払わない弁護士であるようである。口先だけで専門性の高い論争を勝ち抜こうとするのは,傲慢であり、無謀にもほどがある。
 
小保方氏が,実験記録をろくに取りもしないで勝手に論文を書いたりしたのなら,あるいは万が一にも積極的に本当にデーターを捏造していたのなら,・・・・科学者ならば、彼女の所に行って彼女が持っている資料を見れば,その実態を見抜くのに大した時間は要らない。あの厖大な論文を書くだけのデータがあるのかないのか,実験結果が,実験記録があるのかないのかなど,一目瞭然である。あの特殊な専門分野の科学者でなくても,生物学のしっかりした知識を持っている科学者なら判断できるのである。そして、あんなにみっともない「ノートと称した紙片」を大衆の目に曝さなくても済んだのである。
 
人々に叩かれて息も絶え絶えボロボロになって、今結論づけられつつあるところへ到達するのではなく,問題が指摘された直後、もっと早い時期に、自分から非を認めて詫びることだって出来たのである。確かに悪いことをしたけれども,それを自ら告白し,悔い改めることによって,自分自身も傷が浅くて済んだ。そして、日本の科学会の傷も浅くて済んだ。
 
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